三井住友カード カードローンの金利を引き下げる方法とは?

更新日:2024.04.22 投稿日:2023.02.28
三井住友カードカードローン_金利
カードローンの審査に落ちた20代女性
三井住友カード カードローンの金利って他社と比べてどうなの?
20代男性困り顔
三井住友カード カードローンの金利が低くなる方法を知りたい

と疑問に思っている人も多いでしょう。

三井住友カード カードローンの金利は、カードローンの中では低めに設定されています。

ただ三井住友カード カードローンの金利を理解することで、金利を引き下げられ、よりお得に三井住友カード カードローンを利用できるのです。

そこでこの記事では、以下の2点を詳しく解説します。

金利が低いと最終的に支払う利息が軽減され、返済の負担が軽くなりますよ。

他社のカードローンの金利と比較もしているので、三井住友カード カードローンに申し込む前の参考にしてください。

まずは、カードローンの金利についておさらいしておきましょう。

この記事の執筆者【編集長】黒木
フィンクル編集長の黒木
FP技能士の資格を保持している、フィンクル編集長の黒木です。 アイフル・レイク・楽天銀行スーパーローン・アコムの4社のカードローンの利用経験あり。 実際にカードローンを利用していたからこそ...
この記事の監修者【FP】大内優
FP大内
テレビ局報道記者として活躍後、FP事務所・外資系生命保険会社マネージャー勤務を経て2014年にFP相談室マネー&キャリアとメディア活用研究所を開業。 コンサルティング業務を行う一方、生活経済ジャ...

そもそも金利ってなに?

井住友カード カードローンに限らず、ローンを組む際に「金利」という言葉をよく目にしませんか?

金利とは借りたお金に対して支払う金額の割合のことです。

「金利のことは知っているよ!」という人は、下記の箇所から読んでくださいね。

では金利の説明をするために、カードローンでお金を借りたときに発生する利息について解説します。

金利と利息の関係

先ほど「金利は借りたお金に対して支払う金額の割合のことです。」とお伝えしました。

下記の画像のように、金利はパーセント(%)で表します。

三井住友カード カードローンの金利

引用:三井住友カード カードローン | 金利・ご利用枠

金利は利息を計算するために必要なのです。

※利息とはお金を借りた人が貸した人に対して、借入金額(元金)を返済する際に借入金額に上乗せして支払うお金のことです。

利息の計算式は以下のとおり。

借入残高×金利÷365日×利用日数=利息

利用日数は1月なら31日間、2月なら28日間(うるう年は29日間)と月によって異なりますので、計算をするときは注意しましょう。

下の表は10%、15%、18%の各金利で10万円を借りたときの1年後の利息をシミュレーションしたものです。
※月々の返済金額を9,500円に設定し、1年後(返済回数12回)に完済とする。

金利(年) 借り入れる金額 利息の総額(1年後に完済する場合) 総支払額
10% 10万円 5,092円 10万5,092円
15% 10万円 7,895円 10万7,895円
18% 10万円 9,666円 10万9,666円

ただ利息を毎回計算するのは面倒なうえに、正確ではない可能性があります。

そのため利息を計算する際には、三井住友カード カードローン公式サイトにある、「返済シミュレーション」を利用しましょう。

返済シミュレーションでは、以下の3つが明確にわかります。

返済シミュレーションで分かること
  • 毎月の返済額
  • 完済までにかかる期間
  • 支払う利息の総額

以下の公式サイトから返済シミュレーションが利用できるので、自分がどのくらいの利息を支払うのか、シミュレーションしてみてはいかがでしょう。

※最短5分の会員番号発行は、新規契約時点でのご利用枠は50万円までのお申し込みとなります。
※最短5分の会員番号受付時間:9:00~19:30

次に三井住友カード カードローンの金利と、他社のカードローンの金利を比較してみましょう。

FP大内
専門家からの一言
FP相談室マネー&キャリア 代表 / 大内 優
ATM・口座振込両用タイプと、振込専用タイプでは、金利が異なります。

必要なときにATM引出しができる、利便性の高いATM・口座振込両用タイプと、金利が低く返済総額を抑えられる振込専用タイプのどちらを利用するか、目的に応じて選択しましょう。

三井住友カード カードローンの金利を他社と比較

三井住友カード カードローンの金利は年率1.5%~15.0%です。

他社のカードローンの金利と比べて高いのでしょうか?

比較したので見てみましょう。

カードローン名 金利
三井住友カード カードローン 年1.5%~15.0%
プロミス 年4.5%~17.8%
アコム 年3.0%~18.0%
レイク 年4.5%~18.0%
アイフル 年3.0%~18.0%
三菱UFJ銀行カードローン
「バンクイック」
年1.8%~14.6%
みずほ銀行カードローン 年2.0%~14.0%
三井住友銀行カードローン 年1.5%~14.5%
楽天銀行スーパーローン 年1.9%~14.5%
りそな銀行カードローン 年1.99%~13.5%
オリックス銀行カードローン 年1.7%~14.8%

上記の表を見ると、どのカードローンも下限金利から上限金利まで幅がありますね。

基本的にはじめてカードローンを契約する場合、金利は上限金利に設定されます。

利用実績がないため、金利を低くしていいのか判断できないからです。

よって、カードローンをはじめて利用する際に金利を比較するときはカードローンが提示している上限金利を見て比較しましょう。

上記のことをふまえ、上限金利でカードローンを比較したとき、三井住友カード カードローンは、銀行カードローンと同じぐらいの上限金利に設定されています。

ここまでの解説のとおり、三井住友カード カードローンは、カードローンの中で上限金利が低く設定されているにもかかわらず、金利を引き下げる方法があるのです。

次に三井住友カード カードローンの金利を引き下げる方法を解説します。

FP大内
専門家からの一言
FP相談室マネー&キャリア 代表 / 大内 優
カードローンは、会社ごと、融資額ごとに金利が異なりますので、商品比較や返済シミュレーションをしたうえで、利用することをおすすめします。

三井住友カード カードローンの金利は引き下げられる!

三井住友カード カードローンの金利を引き下げる方法は以下の3つです。

三井住友カード カードローンの金利を引き下げる方法
  • 口座振込専用タイプで申し込む
  • 返済実績を増やす
  • 自身の年収を増やし、利用限度額を引き上げてもらう

「とにかく金利を下げたい!」という人は必見ですよ!

それでは順番に解説します。

口座振込専用タイプで申し込む

三井住友カードカードローンは口座振込専用タイプなら上限金利がさらにお得

 

三井住友カード カードローンは、口座振込専用タイプで申し込むと、上限金利が14.4%に引き下がるのです。

三井住友カード カードローンは、2つの利用方法があります。

三井住友カード カードローンの2つの利用方法
  • ATM・口座振込両用タイプ
  • 口座振込専用タイプ

2種類の利用方法の金利と特徴を見てみましょう。

利用方法 金利 特徴
ATM・口座振込両用タイプ 15.00% コンビニATMで借り入れや返済ができるが金利はそのまま
口座振込専用タイプ 14.40% 登録口座のみの取り引きだが、上限金利が14.4%に引き下がる

ATM・口座振込両用タイプは、近くのATMで借り入れや返済ができ利便性は高いですが、金利は15.0%と口座振込専用タイプと比べて0.6%高いです。

そのため金利を少しでも引き下げたい人は、口座振込専用タイプで申し込みましょう。

三井住友カード カードローンの上限金利を14.4%にまで、引き下がる方法がわかりました。

三井住友カード カードローンにはまだまだ、金利を引き下げる方法がありますよ。

返済実績を作る

三井住友カード カードローンは、返済実績に応じて金利が1年で0.3%ずつ引き下がり、最大1.2%も引き下がります。

三井住友カード カードローンの金利引き下げサービス

引用:三井住友カード カードローン | 金利引き下げサービス

上記のように5年間の利用で、最大1.2%も金利が引き下がるのです。

口座振込専用タイプで、5年間利用すると上限金利は13.2%まで引き下がります。

上限金利が13.2%は、カードローンの中でもトップクラスの低さです。

三井住友カード カードローンの利用は多額の借り入れ、長期的な返済を考えている人にぴったりだといえるでしょう。

年々金利が引き下がるカードローンは三井住友カード カードローンだけです。

ただ誰もが、年々金利が引き下がるわけではありません。

以下の3点に当てはまる人は、金利の引き下げの取り消し、もしくは前年度の金利と同一になる可能性があるので確認しておきましょう。

金利の引き下げの取り消し・前年度の金利と同一になる可能性があるケース
  • 会員資格が取り消された場合
  • 支払いの遅延があった場合
  • 三井住友カード カードローンを解約した場合

なお三井住友カード カードローンの金利は利用限度額によっても変動します。

次に三井住友カード カードローンの利用限度額による金利の設定を見てみましょう。

利用限度額が高くなれば金利が引き下がる

三井住友カード カードローンは、利用限度額によって適用金利が決まります

利用限度額とは現在借りている金額ではなく、借り入れが可能な金額のことで、自分で設定することはできません

三井住友カード カードローンに申し込んだ際の審査で設定されます。

ATM・口座振込両用タイプと口座振込専用タイプで標準金利が変わるので、利用額に応じてどのくらい変化するのか見てみましょう。

利用限度額 ATM・口座振込両用タイプ 口座振込専用タイプ
~50万円 15.00% 14.40%
60万円~100万円 12.40% 11.80%
110万円~290万円 9.80% 9.20%
300万円~490万円 7.80% 7.20%
500万円~690万円 4.50% 4.50%
700万円~890万円 3.50% 3.50%
900万円 1.50% 1.50%

上記の表のように、三井住友カード カードローンは利用限度額が大きくなるほど金利が下がります。

また490万円までの借り入れなら、口座振込専用タイプの方が金利が低くお得に借り入れが可能です。

例えば口座振込専用タイプで、30万円しか借入残高がなくても、利用限度額が200万円であれば、年7.2%の金利が適用されます。

つまり借入希望額が少なくても、高い利用限度額を設定されることで金利を引き下がる可能性があるのです。

利用予定がなくても、金利を引き下げるために利用限度額を高めに設定してみてはいかがでしょうか。

ただし先述したように利用限度額は自分で設定することができません

利用額設定には、自身の年収によって変動するのです。

三井住友カード カードローンで借り入れできるのは年収の3分の1まで

三井住友カード カードローンのような貸金業者は、総量規制という法律によって年収の3分の1以上の貸し付けを禁止されています。

総量規制とは年収3分の1までにしか貸し付けできないルール

総量規制とは年収の3分の1以上を超える貸し付けを禁止した法律で、申込者の借りすぎを未然に防ぐのが目的です。

なお総量規制の対象となる貸付額は、1社からだけでなく現在借り入れているすべての貸金業者の金額を合わせた額なので注意してください。

ここまで三井住友カード カードローンの金利を引き下げる方法を紹介しました。

次は金利を引き下げる方法ではなく、支払う利息を抑える方法について解説します。

FP大内
専門家からの一言
FP相談室マネー&キャリア 代表 / 大内 優
カードローンの返済は、信頼関係を構築する上でも、とても重要です。

しっかり信頼関係ができれば、あなたにとって金利面や返済条件で有利に働くこともたくさんありますので、計画的な返済を心がけましょう。

臨時返済で支払う利息を抑える

利息を減らして最終的な返済総額を最小限にするには、毎月の返済だけではなく臨時返済と組み合わせて返済する方法が効果的です。

臨時返済とは、最小返済額より多めに返済する方法のこと。

臨時返済することで、完済までの期間が短くなり、支払う利息が軽減されるのです。

そこでこの見出しでは臨時返済で、どのくらい支払う利息が抑えられるのか解説します。

まずは三井住友カード カードローンの、毎月の最小返済額を確認しておきましょう。

三井住友カード カードローンの毎月の最小返済額

三井住友カード カードローンの毎月の最小返済額は借入残高によって変動します。

三井住友カード カードローンの最小返済額を以下の表にまとめたので見てみましょう。

利用残高 最小返済額
10万円未満 5,000円
10万円超え 1万円
50万円超え 1万5,000円
70万円超え 2万円
110万円超え 3万円
170万円超え 4万円
200万円超え 5万円

毎月決められた返済日に上記の最小返済額、またはそれ以上の金額を返済していれば滞納扱いになりません。

なお無理に臨時返済をしなくても、最小返済額さえ返済していれば滞納扱いになる心配はありません。

ただし毎月の最小返済額だけを支払っていると元金がなかなか減らず、返済期間が長期化し、支払う利息が増えてしまいます。

そうならないために臨時返済をするのです。

では臨時返済をすると、どのくらい利息を抑えられるのか見てみましょう。

臨時返済をすれば返済の負担が軽減できる

臨時返済で返済したお金は、借りたお金自体(元金)に充てられるため、早く借入額を減らせられます

毎月、最小返済額しか返済しないケースと、臨時返済をしたケースどのくらい利息を抑えられるのでしょうか。

三井住友カード カードローンの返済シミュレーションをつかって計算してみましょう。

今回は三井住友カード カードローンの上限金利である15.0%で、毎月最低返済額より5,000円多く返済した場合のケースを3つ想定しています。

借入額が10万円のとき
臨時返済なし 臨時返済あり
毎月の返済額 1万円 1万5,000円
完済までにかかる日数 11ヶ月 8ヶ月
支払う利息の総額 7,864円 5,806円
支払う利息の差額 2,058円
借入額が30万円のとき
臨時返済なし 臨時返済あり
毎月の返済額 1万円 1万5,000円
完済までにかかる日数 2年7ヶ月 1年9ヶ月
支払う利息の総額 61,104円 42,353円
支払う利息の差額 18,751円
借入額が50万円のとき
臨時返済なし 臨時返済あり
毎月の返済額 1万円 1万5,000円
完済までにかかる日数 4年3ヶ月 2年11ヶ月
支払う利息の総額 164,350円 112,300円
支払う利息の差額 52,050円

上記の表からわかるように、毎月最低返済額より5,000円多く返済するだけでも、支払う利息は大幅に抑えられます

このように毎月の最小返済額より、可能な限り上乗せして返済するだけでも利息の負担は着実に減らせますよ。

まとまったお金で臨時返済するとより返済負担を軽減できる

臨時返済で返済する金額が高いほど、元金を早く減らせるので、支払う利息を減らせます。

なのでボーナスや祝い金など、まとまったお金が入ったときは積極的に臨時返済をしましょう。

他にも、臨時返済をするために利用しなくなったサブスクリプションを解約するなど、日々の生活を見なおしてはいかがでしょうか?

借金を早く減らすことで、気持ちに余裕が生まれます。

1,000円でも早く元金を減らすことが返済負担を減らすコツですよ。

ただし臨時返済にお金を回しすぎて生活に支障が出ないよう、計画的な返済を心がけてください。

FP大内
専門家からの一言
FP相談室マネー&キャリア 代表 / 大内 優
臨時返済は、利息の軽減効果もあります。

必要以上の現金を手元に置いておくと使ってしまう方は、上手に臨時返済を活用してください。

まとめ

三井住友カード カードローンの金利を引き下げる方法は以下の3つ。

三井住友カード カードローンの金利を引き下げる方法
  • 口座振込専用タイプで申し込む
  • 返済実績を増やす
  • 自身の年収を増やし、利用限度額を引き上げてもらう

上記の金利を下げる方法以外で利息を抑えたい場合は臨時返済をしましょう。

三井住友カード カードローンは消費者金融ですが、銀行カードローン並みの金利設定です。

長期的に返済したい人、多額の借り入れを考えている人は三井住友カード カードローンの利用がぴったりですよ。