サラ金って危険なの?サラ金の歴史と各カードローンの違いについて解説

更新日:2024.04.26 投稿日:2023.07.28
サラ金は危険なの?サラ金の歴史と各カードローンの違いについて解説

サラ金とは、サラリーマン金融の略称で消費者金融のことを指します。

消費者金融は当初、サラリーマンを中心に融資を行っていたことから、サラリーマン金融(サラ金)と呼ばれるようになりました。

この記事ではサラ金について以下の内容を解説します。

「サラ金について詳しく知りたい」「サラ金の利用を考えている」という人は、この記事をぜひ参考にしてください。

まずはサラ金について紹介します。

この記事の執筆者【編集長】黒木
フィンクル編集長の黒木
FP技能士の資格を保持している、フィンクル編集長の黒木です。 アイフル・レイク・楽天銀行スーパーローン・アコムの4社のカードローンの利用経験あり。 実際にカードローンを利用していたからこそ...
この記事の監修者【FP】青野泰弘
FP青野
1964年静岡県生まれ。同志社大学法学部卒業後、国際証券に入社。 その後トヨタファイナンシャルサービス証券、コスモ証券などで債券の引き受けやデリバティブ商品の組成などに従事した。 2012...

サラ金とは

サラ金とはサラリーマン金融のこと

サラ金とはサラリーマン金融の略称で、プロミスやアコムなどの消費者金融のことを指し、個人に対して小口の融資を行う金融業者のことです。

1960年代に誕生したサラ金は、【サラリーマン】、つまり雇われて働く男性を主な対象とする金融だったため、サラリーマン金融(サラ金)と呼ばれていました。

1970年代に入ると、主婦層も融資先として取り込むようになり、現在の消費者金融という呼称が一般的になったのです。

サラ金は危険?

サラ金と聞くと「怪しいのでは?」「法外な金利を取られるのでは?」「こわい人が取り立てに来るのでしょ?」とイメージする人も多いでしょう。

しかしサラ金は、貸金業法など法律を守って営業しているため、健全な業者だと言えます。

消費者金融とは消費者向けに金融サービスを提供する貸金業者です。

サラ金は過去に、高金利や過剰融資が社会問題となっていましたが、2006年に改正された貸金業法のもとで健全な営業を行っているので安心です。

改正された貸金業法の、具体的なポイントをまとめたので見てみましょう。

改正された貸金業法 詳細
総量規制の制定
  • 借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借り入れができなくなる
  • 借り入れの際に、基本的に【年収を証明する書類】が必要になる
上限金利の引き下げ 上限金利が29.2%から借入金額に応じて15.0%~20.0%に引き下げられた
貸金業者に対する規制の強化 法令遵守の助言・指導を行う国家資格のあるもの(貸金業務取扱主任者)を営業所に置くことが必須

改正された貸金業法によって、過度な借り入れや多重債務の問題は解決されました

昔のように「サラ金は危ない」というイメージは、無くなりつつあると言えるのです。

ところで、サラ金と似た言葉で【街金】と【闇金】があります。

次に各言葉の違いについて紹介します。

FP青野
専門家からの一言
青野行政書士事務所 / 青野 泰弘
過去にはサラ金で強引な取り立てなども行われたいたので、悪いイメージを持っている人も多いと思います。

しかし2006年の貸金業法の改正で、過剰貸し付けやグレーゾーン金利と言われる高金利の適用ができなくなりました。

これによりサラ金からお金を借りている人が自己破産に陥る率は減少したといえます。

逆に総量規制により多くの金額を借りることはできなくなったので、自分自身でお金の管理をしっかりと行わなければなりません。

サラ金と街金と闇金の違い

サラ金と街金・闇金の違いは以下のとおりです。

名称 特徴
サラ金
  • 貸金業法に則って営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けて営業
  • 一般的に大手消費者金融のことを指す
街金
  • 貸金業法に則って営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けて営業
  • 一般的に中小消費者金融のことを指す
闇金
  • 貸金業法を無視して営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けずに営業
  • 法外な金利と違法な取り立てを行っている

サラ金と街金・闇金の違いについて詳しく解説します。

サラ金と街金の違いについて

サラ金と街金の違いについて

サラ金とは、一般的に以下の大手消費者金融のことを指します。

大手消費者金融
  • プロミス
  • アコム
  • アイフル
  • レイク
  • SMBCモビット

対して街金は、地方を主体とした中小消費者金融のことを指すのです。

街金も貸金業法に則って営業しているため、サラ金同様、健全な貸金業者と言えます。

代表的な街金は以下のとおり。

代表的な街金
  • セントラル
  • ライフティ
  • ダイレクトワン
  • ライフティ
  • アロー
  • エイワ

街金は全国融資に対応しているサラ金に対して、融資できる地域が限定されるなど、利便性が低いと言えます。

ただし街金は、サラ金の審査に通過できなかった人の受け皿的な存在となっています。

つまりサラ金の審査に落ちた人でも、審査に通過できる可能性があるのです。

なお街金については、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

サラ金と闇金の違いについて

サラ金と闇金の違いについて

貸金業法に則って営業しているサラ金に対して、闇金は、法律を無視して貸し付けているところがほとんど

よって法外な金利で返済を押し付けられ、返済できないと悪質な取り立てを行っているのです。

また闇金は返済できなくなった場合、自分だけでなく周りの人にも危害を加えます

闇金を利用して一時的に資金を調達できたとしても、今後の生活が非常に苦しくなるので、絶対に利用しないでください

よってサラ金は法律を守っている健全な業者。

闇金は法律を無視している違法な業者なので利用しない、と覚えておきましょう。

次に今後みなさんが、間違って闇金を利用しないためにも、闇金の見分け方を紹介します。

闇金を見抜く方法

闇金を見抜く方法

闇金を見抜く方法は以下の2つです。

闇金を見抜く方法
  • 設定金利を見る
  • 断言的な言葉を使っていないか

順番に紹介します。

設定金利を見る

正規の貸金業者と闇金の一番大きな違いは、設定金利です。

正規の貸金業者は、法律によって上限金利が以下のように定められています。

借入額 上限金利
10万円未満 年20.0%以下
10~100万円未満 年18.0%以下
100万円以上 年15.0%以下

上記の金利を上回る貸し付けを行っている会社は、闇金業者で間違いありません。

また闇金業者の中には、金利を月20.0%や日15.0%など年率をごまかしている業者もあります

そのため貸金業者と契約する際には、金利に関する情報を必ず確認しておきましょう。

断言的な言葉を使っていないか

闇金の特徴として、「必ず貸します」「ブラックでも融資します」など断言する言葉を使って利用者を募っています。

正規の貸金業者は法律により、安易に借り入れできるような表現の記載が禁止されています。

誇大広告の禁止等 第十六条三、借入れが容易であることを過度に強調することにより、資金需要者等の借入意欲をそそるような表示又は説明

そのため健全な貸金業者は、「必ず貸します」「審査甘め」など断言的な言葉は使用していません。

一見、融資を受ける側からしたら、嬉しい言葉に見えますが、上記のように断言的な表現をしている業者は闇金なので利用しないでください。

以上、ここまでサラ金と街金・闇金の違いについて解説しました。

再度、サラ金と街金・闇金の違いを確認しておきましょう。

名称 特徴
サラ金
  • 貸金業法に則って営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けて営業
  • 一般的に大手消費者金融のことを指す
街金
  • 貸金業法に則って営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けて営業
  • 一般的に中小消費者金融のことを指す
闇金
  • 貸金業法を無視して営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けずに営業
  • 法外な金利と違法な取り立てを行っている

次にサラ金の歴史について紹介します。

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専門家からの一言
青野行政書士事務所 / 青野 泰弘
サラ金と闇金は個人に融資を行うことを業としています。

しかしサラ金が貸金業法という法律に則り営業を行うのに対して、闇金には従う法律がありません。

サラ金は法律に違反する行為を行うと金融庁から処分を受けるため、営業を継続するために法律を遵守します。

一方闇金は存在そのものが違法ですので、違法な金利を課したり、違法な取り立てを平気で行ったりします。

したがって闇金には手を出さないように十分気をつけましょう。

サラ金の歴史

現在のサラ金のルーツは、1929年の日本昼夜銀行による小口融資や三井住友財閥の社長貸付制度と言われています。

ただサラ金が急成長を遂げたのは1960年代。

サラ金が貸金業として急成長を遂げる前には、素人高利貸や団地金融が主流でした。

サラ金の歴史

そこでサラ金が急成長する前に主流だった、素人高利貸と団地金融について紹介します。

サラ金の根源である素人高利貸

サラ金の根源で根源である素人高利貸

サラ金の根源は、知った顔同士で行う個人間融資からです。

実は個人間融資は、8世紀から行われており、当時は金銭のやり取りではなく、稲などの作物の貸借を行っていました。

また作物を貸借する際には、利息をつけることが制度化されていたのです。

ただ金銭の貸借が活発になったのは戦前期(1868年~1945年)ごろから。

戦前期の日本では、現在と比べ程にならないほど、個人間の資金貸借が活発でした。

当時、2,755人のサラリーマンを対象とした京都市社会課の調査では、以下のような調査結果が出ています。

全663件の負債の内、銀行からの借り入れは17件(全体の2.6%)親戚・知人などからの借り入れは387件(全体の57.9%)と半数を占めている

当時の住民の多くは、銀行などの金融機関からの融資が受けられない、という問題に直面しており、資金を調達するには、親族や知人など個人から調達せざるを得ない状況だったのです。

当時の個人間での融資は高金利だった

親戚や知人からお金を借りた際、金利は設定しないというのが、現代において一般的な感覚だと思います。

ただし当時の個人間の融資は、わずかな借金であっても利息の支払いを要求するのが当たり前でした。

実際に当時の個人間融資の金利設定について見てみましょう。

月利 口数 割合
無利息 39 27.0%
0.4%~1.0% 7 4.8%
1.0%~3.0% 37 25.6%
3.0%~5.0% 19 13.1%
5.0%~10.0% 29 20.1%
10.0%~20.0% 12 8.3%
20.0%~ 1 0.6%

※1933年6月~8月の東京都下集団細民地区と1941年9月大阪市生業資本借入者旧債の数値の合算値です。
※月契約の短期借入。
※比率は四捨五入しているため、合計値の計算が合わないことがあります。

上記の結果から、親戚や知人への融資に対して、無利息に設定していた人の割合は、144口のうち39口と全体の27.0%でした。

金利を設定している人の中で、一番多かったのが、月利1.0%~3.0%の層で年利にすると年12.0%~36.0%になります。

また二番目に多かった、月利5.0%~10.0%は年利になおすと、年60.0%~120.0%です。

現在のサラ金の上限金利が20.0%と考えると、規格外の高金利で融資していたとわかります

ではなぜ戦前期の日本では、親戚や知人のような親しい人から、高金利で融資していたのでしょうか。

個人間の高利貸は多く存在した

素人高利貸は副業として行っている人がほとんど

当時、素人高利貸は、副業として行っている人がほとんどでした。

また素人高利貸は、短期間の融資だったため、金利を高くして利益を出していたのです。

そして副業の主流であった素人高利貸が、本業として玄人化していく過程で生まれたのがサラ金でした。

のちに紹介する、サラ金の創業者である田辺信夫や森田国七は、素人高利貸で培った経験とノウハウを活かしてサラ金を創設します。

といっても素人高利貸ノウハウからいきなりサラ金を創設したわけではありません。

戦後になると、素人高利貸から団地金融が主流になっていくのです

サラ金の先駆け | 団地金融

サラ金の先駆け!団地金融

サラ金の創業者である田辺信夫が目をつけたのが、団地に住むサラリーマンの主婦でした。

団地に住む主婦に対して融資していたことから、団地金融(のちのサラ金)と呼ばれるようになったのです。

ではなぜサラ金の創業者である田辺信夫は、団地に住むサラリーマンの主婦をターゲットに融資を始めたのでしょうか。

団地金融の誕生背景

戦後(1945年以降)になると月賦販売が本格化し、人々は事実上借金をして家電や家具などを購入するようになりました。

月賦販売とは、商品と引き換えにその代金の一部だけを受け取り、残額は一定期間に分割して月払いにする販売方法のこと。

つまり戦後にテレビショッピングなどでよく見る、月単位の分割払いで商品を買うというのが主流になってきたのです。

そして田辺信夫は、お金を分割払いで買える商品として販売したのです。

実際に田辺信夫が団地金融のビジネスを考案した際の記載は以下のとおり。

サラリーマンをやめて何か商売をと考えているとき、ある週刊誌で月賦販売のいちばんの客は団地のマダムだというのを読んで、ああ、そうかとピンときたものがありました。電気製品や家具の月賦の最上客が団地のマダムならば、現金という名の商品も必ず売れるはずだ、これをひとつ月賦販売してみようというのが私の団地金融のはしりだったわけです。

今では当たり前ですが、月賦の商品をお金にするというアイディアは斬新ですよね。

そして1960年ごろ団地金融に代わり、誕生したのがサラリーマン金融です。

サラリーマン金融誕生

1960年に急激に成長したのがサラリーマン金融(サラ金)。

サラリーマン金融を大きく成長させたのが、田辺信夫が代表を勤める日本クレジットセンターでした。

【借金は男にとって、名誉ある勲章さ。貯金通帳をひっそり眺めているようでは、とても大成はおぼつかない】といった宣伝文句が、世の男性のエリート意識をくすぐり事業を大きくしていったのです。

そして日本クレジットカードは事業を縮小し、現在のアコムやプロミスなどが爆発的な成長を遂げるのです。

以上、サラ金の歴史について紹介しました。

続いてサラ金を利用する際の注意点を紹介します。

サラ金の利用を検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね。

FP青野
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青野行政書士事務所 / 青野 泰弘
サラ金の歴史には興味深いものがあります。

高度経済成長期には週6日働き、接待に明け暮れるサラリーマンの資金需要があったので、サラ金は大きく成長しました。

ボーナスや給料も毎年のように上がっていたので、支払に困らなかったのでしょう。

しかし高度経済成長が終わり、ボーナスや給料の上昇が少なくなると、返済に困ることとなりました。

借金をするときは、現状が永遠に続くと思わずに、状況が変化することに注意しましょう。

サラ金を利用する際の注意点

サラ金は、貸金業法のもとで健全な営業を行っている貸金業者ですが、利用する際には注意点がいくつかあります。

サラ金を利用する際の注意点は以下の2つ。

サラ金を利用する際の注意点

サラ金を利用する際の注意点
  • 返済期限を守る
  • 必要以上に借り入れをしない

順番に解説します。

サラ金を利用する際の注意点.返済期限を守る

毎月返済期限を守っていれば、安心して利用できるサラ金。

ただ返済を滞納してしまうと、デメリットが発生してしまいます。

サラ金で返済を滞納した際に発生するデメリットは以下のとおり。

サラ金で返済を滞納した際に発生するデメリット
  • 遅延損害金の発生で借入残高が増える
  • 利用停止や強制解約される可能性がある
  • 周りにサラ金を利用していることがバレる
  • 信用情報に返済遅れの情報が記録される

信用情報に返済遅れの情報が記録されると、新しくローンを申し込む際、審査が不利に働きます

上記のデメリットを受けないためにも、サラ金の返済期限は必ず守りましょう。

なおサラ金の返済を滞納した際のリスクに関しては、以下の記事をご覧ください。

サラ金を利用する際の注意点.必要以上に借り入れをしない

サラ金を利用する際には、必要なお金だけ借りてください。

「そんなの当たり前でしょ」と思う人もいるでしょう。

サラ金は簡単に申し込みができ、簡単に融資が受けられます。

その便利さゆえに、借りている感覚が鈍ってしまい、借りては返してと繰り返す人がいるのです。

「気がついたら、利用限度額いっぱいまで借りてしまっていた」

という事態にならないように、サラ金を利用する際には、必要なぶんだけ借り入れましょう。

なおサラ金(消費者金融)はカードローンとも呼ばれています。

カードローンは、サラ金以外にも、銀行や信販系のカードローンが存在するのです。

そこで最後に、各カードローンの違いについて詳しく紹介します。

FP青野
専門家からの一言
青野行政書士事務所 / 青野 泰弘
サラ金を利用する際の注意点を見ると、当たり前のことと思うかもしれません。

しかしその当たり前のことを守れない人が実際には数多くいるということを覚えておきましょう。

お金を借りるということは、将来の自分の収入を先に使うということです。

病気やケガなどで急に働けなくなることもあります。

自分だけは大丈夫と思わずに、お金を借りるリスクをしっかりと認識しておきましょう。

各カードローンの違いを紹介

カードローンには、大きく分けて3つの種類があります。

各カードローンの種類と特徴は以下のとおりです。

カードローンの種類 特徴 代表的なカードローン
消費者金融カードローン
(サラ金)
  • 銀行カードローンに比べると金利は高め
  • 最短即日融資が可能
  • 無利息サービスがある
  • プロミス
  • アイフル
  • アコム
  • SMBCモビット
銀行カードローン
  • 3種類のカードローンの中では金利が低め
  • 消費者金融に比べると審査が厳しめ
  • 融資は最短翌日
  • みずほ銀行カードローン
  • 三菱UFJカードローン「バンクイック」
  • イオン銀行カードローン
信販系カードローン
  • 会社によって金利設定がバラバラ
  • 最短即日融資可能なカードローンもある
  • 三井住友カード カードローン
  • 三菱UFJニコスローンカード
  • Orico CREST

各カードローンの特徴について紹介します。

はじめての人に借りやすい消費者金融カードローン(サラ金)

消費者金融カードローンの特徴は以下のとおりです。

消費者金融カードローンの特徴
  • 銀行カードローンに比べて金利が高い
  • 最短即日融資が可能
  • 無利息サービスがある

それぞれ詳しく解説します。

銀行カードローンに比べて金利が高い

消費者金融カードローンは、銀行カードローンに比べて高めの金利に設定されています。

実際に大手消費者金融カードローンと銀行カードローンの金利を比較したので見てみましょう。

消費者金融カードローン 金利(実質年率)
プロミス 年4.5%~17.8%
アコム 年3.0%~18.0%
レイク 年4.5%~18.0%
アイフル 年3.0%~18.0%
SMBCモビット 年3.0%~18.0%
銀行カードローン 金利(実質年率)
みずほ銀行カードローン 年2.0%~14.0%
りそな銀行カードローン 年1.99%~13.5%
イオン銀行カードローン 年3.8%~13.8%
楽天銀行スーパーローン 年1.9%~14.5%

このように消費者金融カードローンは、銀行カードローンよりも高めの金利に設定されているのがわかります。

しかし金利が高い消費者金融カードローンですが、その反面、他のサービスが充実しているのです。

最短即日融資が可能

消費者金融カードローンは、申し込んだその日に融資が受けられるのが、最大の特徴と言えるでしょう。

とくに大手消費者金融カードローンは、申し込みから融資までの早さを売りにしています。

実際に大手消費者金融カードローンの融資スピードを見てみましょう。

大手消費者金融名 融資スピード
プロミス 最短3分
アコム 最短20分
レイク WEB申込なら最短25分融資も可能
アイフル 最短18分融資
SMBCモビット 最短即日融資も可能
※申し込みの曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。

このように消費者金融カードローンは、最短20分以内で融資が受けられる会社もあるのです。

銀行カードローンは最短でも、申し込みから翌営業日の融資になるので、消費者金融カードローンの融資スピードは魅力的ですね。

無利息サービスがある

消費者金融カードローンは無利息サービスを提供している

消費者金融カードローンは、無利息サービスを提供しているカードローンが多々あります。

無利息サービスとはその名のとおり、利息が発生しない期間のことです。

主に無利息サービスは、初回申込からの一定期間、適用されます。

無利息サービス期間内に完済すれば利息0円、つまり返済時の負担なしでお金が借りられるのです。

なお無利息サービスは、消費者金融カードローンによって期間や条件が異なります。

無利息サービスを提供している消費者金融カードローンと、無利息サービスの条件は以下のとおり。

消費者金融カードローン 無利息サービス
アイフル はじめての方なら、最大30日間無利息
プロミス 初回借入日の翌日から30日間無利息
アコム 初回契約日の翌日から30日間無利息
レイク 下記のいずれか
(30日間・60日間・180日間の無利息サービスは併用不可)

  • WEB申込限定で借入額全額が初回契約日の翌日から60日間無利息
    ※契約額1~200万円まで
  • 借入額5万円まで初回契約日の翌日から180日間無利息
    ※契約額1~200万円まで
  • 借入全額が初回契約日の翌日から30日間無利息
ベルーナノーティス 初回借入日の翌日から14日間 完済後の再度の借り入れが前回の無利息適用の借入日から3ヶ月経過している場合、借り入れの翌日から14日間無利息
セントラル 初回契約日翌日から最大30日間無利息
LINEポケットマネー 100日間何度でも利息キャッシュバック

短期間で返済できるなら、無利息サービスを提供している消費者金融カードローンの無利息サービスを活用しましょう。

続いて銀行カードローンの特徴を紹介します。

返済の負担を抑えるなら銀行カードローン

銀行カードローンの特徴は以下の3つです。

銀行カードローンの特徴
  • 3種類のカードローンの中では金利が低め
  • カードローンの中では審査が厳しめ
  • 融資は最短で翌営業日

順番に解説します。

3種類のカードローンの中では金利が低め

銀行カードローンは、カードローンの中でも金利が低めに設定されています。

実際に3種類のカードローンの金利を見てみましょう。

各カードローンの金利
カードローン名 金利(実質年率)
銀行カードローン
みずほ銀行カードローン 年2.0%~14.0%
りそな銀行カードローン 年1.99%~13.5%
イオン銀行カードローン 年3.8%~13.8%
楽天銀行スーパーローン 年1.9%~14.5%
信販系カードローン
三井住友カード カードローン 年1.5%~15.0%
Orico CREST 年4.5%~18.0%
三菱UFJニコスローンカード 年6.0%~17.6%
消費者金融カードローン
プロミス 年4.5%~17.8%
アコム 年3.0%~18.0%
レイク 年4.5%~18.0%
アイフル 年3.0%~18.0%
SMBCモビット 年3.0%~18.0%

消費者金融カードローンと信販系カードローンの上限金利は、年18.0%前後なのに対して、銀行カードローンの上限金利は、年14.0%前後と低いことがわかります

なおカードローンの金利は、下限金利から上限金利まで大きく幅があります。

しかし基本的にカードローンをはじめて利用する場合、上限金利に設定されると考えておきましょう。

はじめてカードローンを利用する人は、利用実績が無いため、カードローン側は金利を低く設定していいのか判断できないからです。

そのためカードローンをはじめて利用する際に、金利を比較するときには、カードローンが提示している上限金利で比較しましょう。

カードローンの中では審査が厳しめ

銀行カードローンは3つのカードローンに比べると、以下2つの理由から、審査は厳しめに設定されていると予想できます。

審査が厳しめな理由
  • 金利が低いから
  • 審査方法が違うから

各理由について詳しく解説します。

銀行カードローンの審査が厳しい理由.金利が低いから

カードローンでは、金利が低くなればなるほど、審査が厳しくなる傾向があります。

というのも低金利で貸し付けるほど、貸したお金が回収できなくなったとき、金融機関側の損失が大きくなるからです。

先ほど『3種類のカードローンの中では金利が低め』の見出しで解説したとおり、銀行カードローンはカードローンの中でも、金利が低めに設定されています。

よって銀行カードローンの審査は、カードローンの中でも厳しめと言えるのです。

銀行カードローンの審査が厳しい理由.審査方法が違うから

銀行カードローンの審査は、銀行だけが行っているわけではありません。

銀行カードローンは、それぞれ保証会社がついており、保証会社の審査にも通過しなければ利用できないのです。

保証会社とは、利用者が借りたお金を返済できなくなった際、利用者に代わってカードローン会社に返済する保証業務(代位弁済)をしている会社のこと。保証会社としても、代位弁済を行わないで済むように申込者を審査しているのです。

※代位弁済が行われても、利用者の返済義務がなくなるわけではありません。利用者から回収するのが、銀行カードローンから保証会社に変わるだけです。

対して消費者金融カードローンと信販系カードローンは、1社のみの独自の審査で完了します。

よって1社の審査通過で可能な消費者金融、信販系カードローンよりも、銀行と保証会社の2社の審査通過が必要な銀行カードローンのほうが審査は厳しいと言えるのです。

融資は最短で翌営業日

銀行カードローンの融資は、最短でも申し込んだ日の翌営業日になります。

というのも銀行カードローンは審査の際、警察庁のデータベースに申込者のデータを照会する必要があるからです。

銀行カードローンの審査には警察庁データベース照会がある

警察庁のデータベースの照会は、1営業日以上が必ずかかります。

そのため銀行カードローンの審査は、最短でも1営業日以上かかるのです。

また銀行によっては、利用する際に口座を開設する必要があるカードローンもあります。

口座開設からカードローンの申し込みとなると、利用するまでに1週間以上かかる場合もあります。

もし早めの融資を希望するのなら、最短即日融資が可能な消費者金融カードローンを利用しましょう。

続いて信販系カードローンについて解説します。

会社によって特徴が違う信販系カードローン

信販系カードローンとは、クレジット会社が運営するカードローンです。

信販系カードローンの特徴は以下のとおり。

信販系カードローンの特徴
  • 会社によって金利設定がバラバラ
  • 最短即日融資が可能な会社もある

それぞれの特徴について解説します。

会社によって金利がバラバラ

信販系のカードローンは、会社によって設定されている金利がバラバラです。

代表的な信販系カードローンの金利を見てみましょう。

信販系カードローン 金利
三井住友カード カードローン 年1.5%~15.0%
Orico CREST 年4.5%~18.0%
三菱UFJニコスローンカード 年6.0%~17.6%
クレディセゾン マネーカード 年15.0%
(新規入会の場合)

ご覧のように信販系カードローンは、消費者金融カードローンや銀行カードローンのように「だいたいこれくらいだろう」という金利設定がありません。

ただ消費者金融カードローンよりも少し上限金利が低いことから、信販系カードローンの金利は、消費者金融カードローンと銀行カードローンの中間ぐらいの設定と考えておきましょう。

最短即日融資が可能な会社もある

信販系カードローンの融資スピードも金利同様、会社によってバラつきがあります。

実際に信販系カードローンの融資スピードをまとめたので見てみましょう。

信販系カードローン 融資スピード
三井住友カード カードローン 最短5分融資も可能
※お申込みの時間帯や審査状況により、発行までにお時間をいただく場合がございます
Orico CREST 最短翌営業日に振り込み
※お申込み状況により、翌々営業日以降となる場合がございます。
三菱UFJニコスローンカード 最短10日
クレディセゾン マネーカード 最短即日

最短5分融資が可能なカードローンから、融資までに10日間かかるカードローンもあります。

融資スピードもかなりバラつきがあるので、信販系カードローンを利用する際には、しっかり調べてから申し込んでくださいね。

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専門家からの一言
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カードローンという名称は同じでも消費者金融系、銀行系、信販系によって、それぞれ長所、短所があります。

支払金額を少なくしたいのなら金利の低い銀行系、融資までの時間を優先するのなら消費者金融系など、自分がお金を借りる際に何を優先しなければならないかをしっかりと把握しておきましょう。

またそれ以前に急にお金が必要とならないように計画性を持つことや普段から貯蓄する意識を持つことも重要です。

まとめ

サラ金と似た言葉で、街金と闇金があります。

各言葉、意味が違うので理解しておきましょう。

名称 特徴
サラ金
  • 貸金業法に則って営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けて営業
  • 一般的に大手消費者金融のことを指す
街金
  • 貸金業法に則って営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けて営業
  • 一般的に中小消費者金融のことを指す
闇金
  • 貸金業法を無視して営業
  • 国(財務局)または都道府県から許可を受けずに営業
  • 法外な金利と違法な取り立てを行っている

また安心して利用するためにも、サラ金を利用する際には、以下の2つに注意してくださいね。

サラ金を利用する際の注意点
  • 返済期限を守る
  • 必要以上の借り入れをしない

サラ金についてよくある質問

サラ金とはどういう意味ですか?

サラ金とはサラリーマン金融の略称で、プロミスやアコムなど消費者金融など、個人向けの小口融資を行う金融機関です。

サラ金を利用するのは危険ですか?

サラ金の利用は危険ではありません。サラ金は貸金業法など法律を守って営業しているため、健全な業者です。ただサラ金を装っている闇金業者の利用には注意してください。

サラ金と街金の違いについて教えてください。

一般的にサラ金は大手消費者金融、街金は地方を主体とした中小消費者金融のことを指します。

サラ金と闇金の違いについて教えてください。

サラ金は法律を守って営業しているのに対し、闇金は法律を無視して営業している違法な業者です。

サラ金はいつできたのですか?

サラ金のルーツは1929年の日本昼夜銀行による小口融資や三井住友財閥の社長貸付制度と言われています。サラ金が急成長を遂げたのは1960年代頃です。

サラ金を利用する際の注意点を教えてください。

サラ金を利用する際の注意点は、【返済期限を守る】【必要以上に借り入れをしない】の2つです。