お金がなくて生活費がない!?生活資金を調達する6つの方法
生活費が足りなくなる原因は、失業やお金の使い過ぎ、ギャンブルなど、人それぞれの都合があります。
この記事では、お金を調達する方法を6つ紹介します。
また生活費が足りなくなる原因と対策、資金調達の注意点も解説しています。
「お金が足りなくなったら調達できればいい」と考えるのではなく、原因や対策をしっかりと考えなければいけません。
根本的な原因を解決することが、お金が足りない状況を解決する最適な方法だからです。
実際、日本貸金業協会の調査では、借入経験のある2,000人のうち、家計収支が改善したと回答した人は15.5%のみというデータがあります。
お金がなくて困っている方や、計画的にお金を使えるようになりたい方はぜひ参考にしてください。
お金を調達する方法6選を紹介
お金が足りなくなった際に調達する方法は、次の6つがあります。
それぞれの特徴や注意点を解説します。
親や知り合いからお金を借りる
生活費が足りないとき、まずは親や知り合いから借りる方法を検討する方が多いのではないでしょうか?
親や知り合いからお金を借りる際には注意点があります。
親や知り合いから年間110万円以上お金を借りると贈与税がかかる場合があるのです。。
贈与税とは、個人からの財産贈与があったときにかかる税金のことです。
贈与税には基礎控除があり、年間110万円以内の贈与なら贈与税がかかりません。
親や知り合いから、年間110万円を超えてお金を借りる場合は、借用証を作ってください。
借用書を作れば、贈与ではなく借金であると証明できます。
つまり親や知り合いから、年間110万を超えて借り入れても、贈与税が課せられる心配が減ります。
また返済が確認できるよう、返済は振り込みで記録が残るかたちにすることも有効です。
副業をする
副業をしてお金を稼ぐことも、お金を調達する有効な手段です。
副業を希望する方や実際に副業をしている方の割合は、年々増えています。
ただし会社の規定で副業が禁止されている場合は、原則副業ができません。
副業をしたい方は、就業規則を事前に確認しておきましょう。
また本業の給与収入以外に年間20万円以上の収入がある方は、確定申告が必要です。
年間20万円以上副業する方は、忘れずにおこないましょう。
副業には、自宅でスキマ時間にできるものと、退勤後や休日のまとまった時間にできるものがあります。
それぞれについて詳しく解説します。
隙間時間に副業をする
出勤前や退勤後など、隙間時間に副業する方法です。
インターネットで受注できる副業が多くなってきているので、場所や時間、受注量などを自分でコントロールできるのが特徴です。
インターネットを通して受注できる副業は、次のようなものがあります。
- データ入力
- Webライター
- ブログの運営
- プログラミング
- Youtuber
- せどり
向き不向きは人それぞれなので、気になる副業があればまずはチャレンジしてみてください。
そのうえで自分に向いているのか、稼げる見込みはあるのかなどを見極めましょう。
まとまった時間にアルバイトをする
本業とは別に、勤務終了後や休日などのまとまった時間にアルバイトをして稼ぐ方法もあります。
アルバイトは求人サイトで探すのが一般的で、【Wワーク可】の求人も多く見られるでしょう。
「負担にならないだろうか」と不安な方は、ウーバーイーツやウォルトなどの配送系のアルバイトがおすすめです。
やりたいときに、やりたいだけ仕事ができるので、自分の都合に合わせて働けます。
普段あまり運動する機会がない方は、運動不足解消の方法としてもいいかもしれません。
いらないものを売る
リサイクルショップやフリマアプリなどで不用品を打って資金を調達する方法もあります。
「売りに行くのが面倒くさい」という方は、フリマアプリがおすすめです。
スマホ一つで出品や販売が完結するので、手軽に不用品を売れます。
家の不用品がお金に代わるので、生活費に困ったタイミングで一度、整理してみるのもいいでしょう。
質屋を利用する
お金がなくて困っている方は、質屋を利用するという選択肢もあります。
質屋は、品物を担保として差し出す代わりに、その評価額の範囲でお金を借りられるサービスです。
期限までにお金と利息を返せば品物が戻ってくるため、万が一お金を返せなくても失うものは預けた品物だけです。
返済不可になったとしても、信用情報に傷がつくリスクがないのは、大きなメリットでしょう。
※信用情報とは、ローンやクレジットカードなど、信用取引の履歴のことです。信用情報に傷がつくと、今後ローンやクレジットカードの契約ができなくなる場合があります。
カードローンを利用する
カードローンを利用してお金を工面する方法があります。
カードローンとは、銀行や消費者金融から、カードを使ってお金を借りるサービスのことです。
コンビニのATMや銀行の窓口、またインターネットで自分の口座に入金でき、手続きが簡単に済ませられます。
またお金の利用目的は問われないことが多いので、自由に利用できるというのも魅力の一つです。
カードローンと似たサービスに、クレジットカードに付帯しているキャッシングがあります。
キャッシングは、カードローン同様に現金を借りるサービスですが、一般的に金利は高く、利用限度額は低い傾向があります。
より手軽に、自由に利用するには、キャッシングよりもカードローンを選択するのがおすすめです。
公的融資を利用する
お金が足りない際は、公的機関からお金を借りられる公的融資金を利用する方法があります。
公的融資は、消費者金融からお金を借りるよりも低金利で借りられることが多いです。
代表的な公的融資には、次のようなものがあります。
公的融資 | 融資元 | 支給対象者 | 金利の目安 |
---|---|---|---|
教育ローン | 日本政策金融公庫 | 保護者 | 2.25% |
奨学金制度 | 日本学生機構 | 学生本人 | 0.002~0.268% |
看護師等修学資金 | 各自治体 | 看護業務するために養成施設に通っている | – |
求職者支援資金融資 | 厚生労働省 | 求職者を支援する制度で | 3.0% |
※令和3年度の基本月額の利率
公的融資は民間の融資よりも審査が厳しめな傾向がありますが、条件をクリアしていれば融資が受けられるので、お金に困ったときは利用したいサービスです。
Paradise Wave / 飯田 道子
具体的には副業する、アルバイトをすることを検討しましょう。
最近では副業や単発のアルバイトを紹介するサイトもいくつかあります。
探してみましょう。
お金を借りるときには、家族や親しい友人から借りられないのか相談を。
頭を下げにくいかもしれませんが、業者から借りるよりは、低金利です。
このときトラブルを防ぐためにも借用証を作成するようにしてください。
生活費が足りなくなる原因とは
生活費が足りなくなるということは、必ず原因があります。
考えられる原因として、次の項目を解説します。
原因を振り返るのと同時に、対策も一緒に考えていきましょう。
お金が足りなくなる原因 : 失業
お金が足りなくなる原因として、最たるものが失業です。
失業した場合に、どのような対応を取ればいいのか解説します。
失業手当
失業したら、ハローワークで手続きをして条件を満たす場合は失業手当を受給できます。
失業手当とは、失業中の生活費を支給し、再就職をサポートするための支援を目的として支給されます。
そのため再就職の意欲がない場合は支給されません。
受給可能な期間は、離職した翌日から1年間です。
支給額や受給期間は、前職の離職理由や賃金や勤続年数、年齢によって異なります。
自己都合による退職の場合は、ハローワークで求職の申し込みをしてから7日間の待機期間と2ヶ月の給付制限期間(5年間のうち2回まで、3回目は3ヶ月)を経てから失業手当が支給されます。
すぐには受給できない点には注意が必要です。
一方、会社都合による離職の場合は、給付制限期間がありません。
一時的にアルバイトをする
失業中に生活費の足しにするために一時的にアルバイトをすることも可能です。
失業手当を受給する方は、アルバイトをするタイミングや、アルバイトのやり方によっては給付を受けられない可能性があります。
アルバイトが可能な時期は、求職申込前か給付制限中です。
また下記のような働き方をしてしまうと、失業手当が受けられない場合があります。
- 失業保険の待期期間にアルバイトをする
- 失業保険一日受給額の8割を超えて稼ぐ
- 受給期間以上にアルバイトをする
- 週に20時間以上または31日以上の雇用が見込まれる
アルバイトをしたら、必ずハローワークに申告する必要があります。
無申告だと支給額を返金するだけでなく、さらに給付額の2倍支払わなければいけない可能性があるので、注意しましょう。
公的融資金の利用
失業して生活費に困った際はさまざまな公的融資を利用できます。
一例として、生活福祉資金貸付制度を紹介します。
生活福祉資金貸付制度は、一時的に生活資金が足りない場合に、生活を立てなおすために支給されます。
概要は次のとおりです。
貸付金額上限 | 月20万円(単身は15万円) |
---|---|
支給期間上限 | 原則3ヶ月 |
金利 | 連帯保証人有 : 無利息 連帯保証人無 : 1.5% |
連帯保証人がいない場合は利子がかかるものの、金利は年1.5%と、民間の金融機関と比べて低めです。
ハローワークの失業手当だけでは、お金が足りない場合に利用したい制度です。
お金が足りなくなる原因 : 妊娠
妊娠・出産にかかる費用は保険が適用されないため、貯金がないと大丈夫か心配になる方もいるでしょう。
しかし妊娠・出産においては、公的支援制度が充実しているため、お金の心配はあまり必要ないといえます。
妊娠・出産中に受給できる給付金には、どのようなものがあるのでしょうか。
解決策.給付金を受給する
妊娠・出産した際に受給できる給付金は以下の4つです。
- 出産一時金
- 出産手当金
- 妊婦検診
- 育児休業給付金
それでは順番に解説します。
子供を出産したら受給できる出産一時金
出産一時金は、出産を予定している公的医療保険の加入者またはその扶養者に、子ども一人当たり42万円支給されます。
42万円を超える額は自己負担になる点には注意が必要です。
出産のため仕事を休んだ際に受給できる出産手当金
出産のため仕事を休んだ場合、出産前42日間、出産後56日間で仕事を休んだ期間受給できます。
1日あたりの支給額は、次のとおりです。
1日あたりの支給額=支給開始前の1年間の平均給与÷30×2/3
出産手当金は、健康保険に加入している被保険者のみの支給で、国民健康保険の場合は支給されません。
自治体からの助成金を受け取れる妊婦検診
妊婦検診の費用も保険適用外ですが、各自治体からの助成金を受け取れます。
妊婦検診は妊娠が発覚してから出産まで、計14回程度受ける必要があり、すべて自費だと10~15万円程度かかってしまいます。
すべて自治体の助成金でまかなえるので、安心できるでしょう。
職場復帰を前提に支給される育児休業給付金
育児休業給付金は、雇用保険の休業給付の一つで、育児休業が終わったあとに職場に復帰する場合に支給されます。
支給額は、満1歳未満の子どもがいる場合、育休を取ると休業前の賃金の67%(6ヶ月経過後は50%)です。
お金が足りなくなる原因 : ギャンブルによる浪費
競馬やパチンコ、宝くじなどのギャンブルで生活費を使ってしまうケースも考えられます。
解決策.周りに相談する
日常生活に支障をきたすほどギャンブルにハマってしまう場合は、ギャンブル依存症という精神疾患にかかっている可能性があります。
依存症になってしまっては自分一人ではどうしようもない場合もあるので、一度専門の医療機関や精神保健福祉センターなどに相談してみるのがおすすめです。
十分な収入を稼げている場合でも、稼いだお金をすべてギャンブルに使ってしまえば、当たり前ですが生活費が足りなくなってしまいます。
ギャンブルをする場合は、ほどほどにしておきましょう。
お金が足りなくなる原因 : 支出を把握していない
お金が手元に残らない人の原因として、自身の支出をわかっていないというのが大きな原因と考えられます。
自身の支出を把握すると何にどれだけお金を使ったかがわかるので、無駄な出費が見えてきます。
把握した無駄な出費を減らせられれば、お金に余裕が生まれるでしょう。
解決策.自身の支出を把握する
自身の支出を把握するための方法を2つ紹介します。
- 家計簿をつける
- クレジットカードの明細を確認するなど自身の支出を把握する手段を紹介する
家計簿をつけていない方は、前月の口座残高に今月分の給与を足し、月末の口座残高を差し引けばだいたいの1ヶ月の生活費を把握できます。
Paradise Wave / 飯田 道子
一般的には家計簿をつけて、支出に無駄がないのかを確認し、無駄があるようなら、以後の支出をセーブするなどの対策を講じていきます。
今は家計ソフトなどもありますし、面倒ならお小遣い帳のようなものでもOK。
支出さえ確認でき、振り返りができるなら、自分がやりやすい方法でお金の流れを掴みましょう。
生活費に困らないための対策4選を解説
お金が足りなくなったら、生活資金を調達して終わりではありません。
今後生活費がなくて困らないようにするために、しっかりと対策する必要があります。
生活費に困らないための対策として、次の4つの方法を解説します。
それぞれについて詳しく確認していきましょう。
年代 | 女性の平均転職率 | 男性の平均転職率 |
---|---|---|
20代平均 | 7.8% | 6.9% |
30代平均 | 6.2% | 4.6% |
40代平均 | 4.8% | 3.0% |
50代平均 | 4.4% | 2.7% |
また転職者の中で、給与収入が少ないことを理由に転職した人の割合は、以下のとおりです。
年代 | 女性の転職者の中で給与の低さが原因の割合 | 男性の転職者の中で給与の低さが原因の割合 |
---|---|---|
20代平均 | 7.2% | 13.2% |
30代平均 | 7.9% | 8.1% |
40代平均 | 8.7% | 4.6% |
50代平均 | 4.1% | 6.7% |
給与が低いことが原因で転職をしている方がどの年代にもいることがわかります。
給与も大事ですが、住宅手当や育児休暇などの福利厚生の内容も確認し、総合的に自分にとってメリットがあるかを判断しましょう。
継続して副業をする
継続した副業をして、収入を上げることもできます。
はじめのうちは経験が浅いため多くを稼ぐのは難しいかもしれませんが、経験を積んでスキルを磨けば、本業の収入を超える可能性もあるでしょう。
たとえばライターの場合、基本的なライティングスキルを習得した上で、受注する仕事のジャンルを絞り、専門性を高めていけば文字単価はどんどん上がっていきます。
動画制作の場合は、表現の幅を広げたり、撮影を担当したりすることで稼ぎやすくなるでしょう。
固定費を見なおす
固定費の見直しをすれば、無駄な出費を抑えられます。
固定費には、通信費や水道光熱費、保険料などがあります。
携帯電話で通話をあまりしない場合は、通話し放題の料金プランではなく、使ったぶんだけ請求されるプランを選ぶのがいいでしょう。
水道光熱費は、契約会社や契約プランを見なおすことで、今よりも安く契約できる可能性があります。
生活水準を見なおす
自身の収入に対しての生活水準が、本当に正しいのか改めて考えてみるのもいいかもしれません。
家賃は、一般的に手取り収入に対して2~3割程度が理想的といわれています。
家賃以外にも、食費や娯楽費などで必要以上にお金を使っている方は、注意が必要です。
買い物時に無駄な出費をしてしまう方は、まとめ買いをして買い物に行く頻度を減らすのも一つの方法です。
ついついコンビニに寄ってしまう方は、意識的にコンビニに寄らないようにするだけでも節約につながるでしょう。
Paradise Wave / 飯田 道子
通信費は、各社からお得なプランが発売されています。
自分にあうプランがないか確認しましょう。
なかには通信費+水道光熱費もまとめられるプランがありますので、そちらもチェックを。
保険料は、扶養する家族がいないなら自分の医療保障のみの欠け捨てタイプの保険に加入を。
自分のライフスタイルやライフステージが変わったときには、必ず見直しをしてください。
資金調達でしてはいけないこと
最後に、資金調達の際にしてはいけないことを解説します。
資金調達でしてはいけないことは以下の3つです。
それでは順番に解説します。
闇金の利用
お金が足りないとき、どんなに困っていても闇金にだけは手を出してはいけません。
闇金とは、違法に高い金利で貸し付けをおこなう業者のことです。
闇金を利用したら、取り立ての被害は自分だけでなく家族や職場にまで及ぶことがあります。
闇金は、ショートメールやSNSのDM、ハガキなどで勧誘してきます。
審査なしでお金を借りられたり、固定電話ではなく携帯電話の番号しか記載がなかったりすることが多いです。
闇金を見分けるために、下記の金融庁の公式サイトで健全な貸金業者か確認できます。
少しでも怪しいと感じたら、貸金業者番号を入力して確かめてみてはいかがでしょうか
クレジットカードの現金化
クレジットカードの現金化は、やってはいけない行為です。
クレジットカードの現金化とは、クレジットカードで購入したブランド品や時計、商品券などの換金性の高いものを、クレジットカードの現金化専門業者に売ってお金を得ることをいいます。
クレジットカードの現金化は、クレジットカード会社や日本クレジット協会が禁止しているため、いくらお金がなくてもしてはいけません。
SNSなどで個人間融資
SNSやインターネットの掲示板などで、個人間でお金の貸し借りがおこなわれることがありますが、危険な行為です。
個人情報が悪用されたり、闇金業者による貸し付けだったりすることもあるため、トラブルのリスクが潜んでいるからです。
また個人がSNSやインターネットの掲示板にお金を貸し出すと書き込むことは貸金業法に抵触する可能性が高いため、リスクを背負わないためにも、SNSでの個人間融資は絶対に利用してはいけません。
Paradise Wave / 飯田 道子
でもこれは絶対にNG。高利で返済が苦しくなるだけでなく、自分の身元が特定されていることから、犯罪に巻き込まれてしまうことがあり、足抜けできないこともあり得ます。
とくに返済などが遅れているときには、借入先にできるだけ早く相談し、期日を先延ばしして貰えないか、相談することです。甘い誘いには絶対に乗らないこと!
まとめ
失業や無駄使いなどによって、生活費が足りなくなるリスクは誰にでもあります。
お金がなくて生活費が足りない場合は、親や知り合いに相談する、副業、カードローンなど、安全にお金を借りられる方法を選択しましょう。
トラブルに巻き込まれるリスクが高いため、お金がなくても、闇金やクレジットカードの現金化、SNSなどの個人間融資は絶対に利用してはいけません。
根本的な解決のためにも、固定費を見直したり、無駄な出費は抑えたり、普段から気をつけて生活するようにしましょう。