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初期費用は家賃の6倍!?物件探しで知っておきたいお金の話

初期費用は家賃の6倍!?物件探しで知っておきたいお金の話。

もうすぐ新年度!
新しい職場や学校など、新生活が始まる季節はなんだかワクワクしますね。

京都は10人に1人が学生といわれています。
この春から京都に引っ越してくる学生も多いのではないでしょうか

一方で、3月はたくさんの学生が京都を離れるタイミングでもあります。
この時期は賃貸物件の動きがとても活発になるので、引っ越しを検討されている方は、良い物件を見逃さないよう、不動産のウェブサイトはしっかりチェックしてくださいね。

京都のおしゃれ不動産サイトをまとめたので、ぜひそちらもご覧くだ・・・

ちょっと待った!

物件を見るときに、家賃、敷金、礼金、仲介手数料など、最初に契約するときに支払わなければならない費用や、契約更新のときに支払う費用などをしっかりチェックしていますか?

たくさんの項目がありますが、それぞれの不動産サイトによって項目の表記が違っていたり、記載されている欄がバラバラだったり。
重要なポイントの「お金」なのに、実際にいくらかかるのかがパッと見ただけでは分かりにくく、比較するのがちょっと難しいですよね。

私も「更新料は家賃の半月」に安心して選んだ物件が、実際は更新手数料やら保険やらで、契約更新時に家賃の2倍も払った・・・なんてことも経験しました。

賃貸の場合は費用がかかるタイミングは大きく3つあります。
最初の契約時に支払う初期費用、家賃など毎月支払う固定費、再契約のときに必要な更新費です。それぞれにどんな項目があるのかをご紹介いたします!

お金の話ばかりで、ウッと胸が苦しい気持ちになるひともいるかもしれませんが、特に初めての一人暮らしをされるかたは、大事なことなので最後までしっかりと目を通してくださいね。

ちなみに、京都の学生の家賃相場が55,000円ほどなので、これを基準にすると初期費用などはいったいいくらかかるのでしょうか。

契約時に必要な初期費用はどれくらい?

初期費用は家賃の6倍かかると言われるほど、最初の契約時に支払う金額はとても大きいものです。
ただ、なかには交渉次第で金額を下げてもらえる、もしくはゼロにしてもらえる項目もありますので、それぞれの項目がどんな費用なのかをしっかりと把握しておきましょう。

最初の契約時の初期費用には以下のような項目があります。

  • 敷金/保証金
  • 礼金
  • 鍵の交換費用
  • 仲介手数料
  • 火災保険(家財保険)
  • 保証会社への加入(保証料)
  • 24時間サポートへの登録

敷金と保証金

敷金と保証金は、ほとんど同じものです。
もともと関東では敷金、関西では保証金という言葉が使われていましたが、今の京都ではどちらの表記も見られます。

敷金

敷金は、退去時の壊れた箇所を直したり、清掃したりするために、あらかじめ預けるものです。
部屋をきれいに使用していれば、敷金から部屋のクリーニング代を差し引いた分が返還されることもあります。

入居時の敷金がゼロの場合は注意が必要です。
退去時に別途クリーニング代を請求される場合があるので、敷金がゼロの物件を選ぶ際にはクリーニング代を確認するようにしましょう。

保証金

保証金は「償却(しょうきゃく)」という言葉とあわせて表記されていることが多いです。
契約時に「退去時に保証金の●●%を償却」と記載があった場合、●●%は返還されず、部屋のクリーニング代などに充てられます。

また、「保証金3万円(償却2万円)」と記載されていれば、2万円は返ってこないということになります。

退去時に敷金や保証金が返ってくるので、それを次の引っ越しの充てにしようとしている人は注意をしてください。
敷引き、クリーニング代、償却などで差し引かれるので、どれぐらい返ってくるのかをしっかりと確認しておきましょう。

敷金・保証金の有無の統計

参照:『平成27年度住宅市場動向調査報告書 国土交通省住宅局』をもとに作成

敷金・保証金がどれくらいかかるのか

参照:『平成27年度住宅市場動向調査報告書 国土交通省住宅局』をもとに作成

敷金と保証金はいずれかが明記されています。
上のグラフを参考に、敷金・保証金がある物件はおよそ3分の2であり、家賃の1ヶ月分と2ヶ月分が多いようです。

礼金

家主に「ありがとう」という気持ちを伝える謝礼が礼金。
実は礼金は交渉次第で下げてもらえる可能性がある項目。初期費用を抑えたいときは礼金を減らしてもらえないか、家主さんに相談してみましょう。とはいえ、家を貸してもらえることへの感謝の気持ちは忘れず、誠意をもって交渉しましょう。
礼金は、もともと関東の習慣だったそうですが、今では京都の物件の多くでも「礼金」という表記を目にします。

礼金の有無の統計

参照:『平成27年度住宅市場動向調査報告書 国土交通省住宅局』をもとに作成

礼金の月数の統計

参照:『平成27年度住宅市場動向調査報告書 国土交通省住宅局』をもとに作成

仲介手数料

物件が契約された際に、紹介した管理会社が得られる報酬が「仲介手数料」です。
言い換えると、「仲介手数料」とは、私たち借りる側と貸す側(家主)が管理会社に支払う費用です。

実はこれにはルールがあり、管理会社が得られる仲介手数料は家賃の1か月分までという上限があります。そのため、もしわたしたちが支払う仲介手数料が家賃の半分だった場合は、家主さんが残りの半分を支払っていることになります。

家主さんは物件が空いている期間を減らしたい場合、早く借りてもらうために、仲介手数料を半分、もしくは全額負担してくれることもありますが、人気物件だと借りる側が全額負担することが多いようです。

友達が住んでいる物件を引き継ぐケースでは、管理会社が次の借り手を探すためのコスト(広告料など)が減るので、仲介手数料や礼金を減らしてもらえるかもしれません。

鍵の交換費用

「鍵の交換費用」という項目があります。前に住んでいた人がスペアキーをすべて返したかを完璧に確認することは難しいので、鍵とシリンダーをまるごと交換してしまいます。

借りる側が負担するの?と疑問に思うひとも多いのではないでしょうか。実は国土交通省が発行している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると鍵の交換は「賃貸人(家を貸す側)の負担とすることが妥当と考えられる」と記載されています。

あくまでガイドラインなので絶対的な効力はありませんが、初期費用が抑えたいひとは「ガイドラインに載っているので・・・」と交換費用の負担を相談してみてください。

どうしても借り手の負担になってしまう場合は、自分で業者にお願いすると安くなるかもしれません。
一般的なカギの場合はだいたい1万円からですが、セキュリティの性能が高いカギの場合は1万5千円から2万円ほどかかるそうです。

火災保険(家財保険)

ほぼ全ての物件で加入必須と成っているのが火災保険です。火事など大きな事故にあってしまったら、家主に返すことができないので、賠償しなければなりません。万が一のことがあっても保険に入っていないと、負担する金額は相当なものになってしまうので、火災保険にはしっかりと加入しましょう。

ただし、火災保険は管理会社が用意するものは相場よりも高いことが多いので、可能ならば別の火災保険に加入するとよいでしょう。
ウェブ上で契約ができる火災保険などもあり、初期費用を抑えたいかたは一度調べてみてください。

なお、保険料は契約期間内で解約した場合、残りの契約期間分を返金されるので、解約の手続きはしっかりとおこなってください。こちらから連絡しない限りは返金されません。

私の過去6回の引っ越し経験だと、マンションの2年契約では2万円のものを提示されました。

保証会社への加入料(保証料)

「保証金」と表記が似ているので少しややこしいのですが、備考欄などに「保証会社加入必」、「保証会社加入要」と記載されている場合は、保証会社に加入し保証料を支払わなければなりません。

保証料を支払うことで、保証会社が連帯保証人の代わりになったり、第一保証人の保証能力が十分でない場合に補ったりしてくれます。

保証料はその提供されるサービスによって、1万円の場合もあれば、家賃の20%から100%と金額の幅が広いです。サイト上には書いていないことが多いので、問合せの際にしっかりと確認しておきましょう。

トラブル時のサポート契約料

玄関のカギをなくして家に入れない、お風呂のお湯がでなくなってしまった、電気がつかないといったトラブルの際に、電話でのサポートや、駆けつけて対応してくれるものです。

物件を借りた不動産会社では営業時間外などでは対応ができないため、こうしたサポートに申し込んでおけば、24時間365日、いつでもサポートしてくれます。すべてのトラブルが無償で対応してくれるわけではありませんが、いざというときのために入っていたほうが安心です。

ただし、こちらは契約更新時に費用がかかります。「更新料無料」の場合でも発生するものですのでお忘れなく。

私が契約した不動産会社の関連会社が提供しているサービスは、16,800円(2年契約)です。

家賃55,000円の初期費用の合計は?

京都の学生の家賃相場がおよそ55,000円として

賃貸の初期費用合計

さらに、諸月分の家賃はこれらと一緒に支払うのが慣例です。
すると、合計は・・・

303,700円!!

家賃のおよそ6倍ですね(汗)。

どの項目も支払うと想定しての試算ですから、実際は物件によって発生しない項目もあります。

ただし、初めての1人暮らしの場合は、これに家具家電の費用が加わりますし、何度目かの引っ越しだったらそれらを運ぶための引っ越し費が発生します・・・(多汗)。

かなり精神的なダメージを受けたと思いますが、物件をチェックするときは初期費用だけでなく、毎月の固定費についてもしっかりと確認をしてください。

毎月支払うのは家賃だけじゃない? 共益費・管理費や水道代も要チェック

毎月決まった額を支払うのは家賃だけではありません。
ほかにも共益費(管理費)がある物件も多いですし、なかには水道代が決まっている物件もあります。

共益費・管理費って何?どうして家賃と分けてるの?

共益費、または管理費はマンションなどの共有部分を管理・維持するための費用です。階段や廊下に設置された電球などの電気代や備品代、玄関や駐輪場などの清掃費などに共益費が充てられます。

なぜ家賃と共益費(管理費)が分かれているのでしょうか。疑問に思うひともたくさんいると思いますが、私たちにとっては分けてあることが実はメリットだったんです。
例えば、先ほどご説明した敷金、礼金、そしてこのあとに登場する更新料などは「家賃」に対して○ヶ月分とかかるので、共益費と分けてあればその分だけ敷金などの費用も少なくなり、私たちの負担が小さくなるんです。

さらに朗報です。共益費(管理費)は値下げが可能なケースもあるそう。どうしても毎月の出費をおさえたい人はダメもとで交渉してみるのも手です。

水道代

光熱費のように水道代も生活するうえでは必ず払わなければならないものですが、物件によって支払い方法が異なります。

1.家賃に含まれている
2.家賃とは別に定額を支払う
3.家賃とは別に自分で水道局に使用開始を申込み使用量に応じて支払う

という3パターンがあります。

2の場合は月額2,000円ほどの物件をよく目にします。
3については、おおよそ2ヶ月に1度請求がきます。京都市内で一人暮らしをしている我が家では、2ヶ月で上下水道合わせて3,500円ほどです。

インターネットが無料の物件!

ごく珍しいですが、インターネットが無料で使用できる物件もあります。

ただし、この場合は使用制限や速度制限があり、もっと快適に使いたい人は有料プランを契約してくださいね、というフリーミアム戦法ですので、無料プランで動画などを快適に見るのは難しいかもしれません。

とはいえ無料ですので、まずは試してみてください。

毎月かかる費用はこれに電気、ガスなどの光熱費の使用量が加算されます。
さらに、出費だけでなく毎月の貯金も必要になります。なぜなら1年後や2年後に契約更新するときの、更新料は想像以上に大きな金額なんです!

賃貸の更新料の総額はけっこうお高い

「更新料は家賃の半額か・・・。まあ半額ならなんとか。」なんて軽く考えていたがおよそ2年前。契約更新間近になり、管理会社から届いた契約更新にかかる見積書を見て、目を疑いました。

契約更新にかかる項目にはこんなものがあります。

  • 更新料
  • 契約(更新)手数料
  • 火災保険
  • 保証会社への再契約(保証料)
  • 24時間サポート

もちろん家賃も払うわけですから、その合計金額を試算するのは気が滅入ります。
憂鬱になってきたかもしれませんが、もう少しお付きあいください。

せっかく素敵な物件を見つけたのに、お金で後悔してほしくないんです。

更新料

賃貸の契約期間が終了し、継続してその物件に住む場合に、家主さんに支払うものが更新料です。最初に契約するときの敷金・礼金のようなものです。

更新料がナシという物件もありますが、ここ京都では家賃の1ヶ月から2ヶ月分が多いそうです。
そう聞くと、我が家は更新料が半月分なのでお得なほうですね。

契約(更新)手数料

更新料が家主さんに支払うものに対して、契約(更新)手数料はその物件の仲介をしている管理会社に支払うものです。契約書の作成などの事務手数料です。

その他最初に結んだ契約を延長するもの

火災保険、24時間サポートなどは最初の契約時に支払ったものと同額だと考えておきましょうです。保証会社への加入は継続時は安くなることもあるそうです。

もし、2年契約で更新料モロモロの合計が12万円だったとしたら、毎月5000円ずつ貯金をしなければなりません。
家賃が5000円増えたようなものですから、長期で住む場合はこうした更新料分もしっかりと把握しておいてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
部屋を借りるのにはこんなにも費用がかかります。「家賃が安い」、「敷金礼金が無料」というひとつの項目だけを見るのではなく、トータルでどれぐらいの費用がかかるのかしっかりチェックしながら物件選びをしましょう。

最初に契約するときにチェックする費用項目

  • 敷金/保証金
  • 礼金
  • 鍵の交換費用
  • 仲介手数料
  • 火災保険(家財保険)
  • 保証会社への加入(保証料)
  • 24時間サポートへの登録

毎月の固定費

  • 家賃
  • 共益費・管理費
  • 水道代は含まれているか、もしくは固定か変動か
  • インターネット代が含まれている場合もある

契約更新するときにチェックする費用項目

  • 更新料
  • 契約(更新)手数料
  • 火災保険
  • 保証会社への再契約(保証料)
  • 24時間サポート

ふー。

京都のおしゃれな物件を紹介するウェブサイトをまとめましたので、上記のチェックリストを片手に物件探しを楽しんでください!
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internship

この記事を書いたひと 編集部

「Wa!」の編集部です。学生ライター活躍中!
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