【300人に聞いた!】年末年始のイタい出費を大調査

更新日:2023.09.12 投稿日:2021.12.13
年末年始_出費

なにかと出費の増える年末年始。

年末年始だからってついつい気分が浮かれてしまって、後から思い返すとイタい出費をしてしまったなと後悔した経験はありませんか?

かくいう私自身も、年始の初売りで爆買いしてしまって、毎年1月の後半はボンビー生活を送っています……。

というわけで、みなさんの年末年始の出費が気になったフィンクル編集部では、年末年始の出費に関するアンケート調査を実施しました!

300人の方にお答えいただいたアンケートから見えてきたのは、アンケートに回答したほとんどの方(85.7%)が年末年始の出費は「イタい」と感じていること。

年末年始の出費予算は平均106,519円。みなさんはこの数字が多く見えますか?少なく見えますか?

またこのアンケートでは、代表的な年末年始の出費を10項目ピックアップして出費ごとの予算を調査したので、家計を見直す良いきっかけにもなるはずです。

まずは、年末年始の出費を「イタい」と感じている人がどれくらいいるのか、年末年始の出費に備えている人がどれくらいいるのかを見ましょう。

フィンクル編集部では、クラウドソーシングサービスのランサーズを利用して、年末年始(12月20日から1月15日ごろ)の出費に関するアンケートを実施しました。
アンケートに答えてくれたのは、10代~70代の男女300人。みなさんご協力本当にありがとうございます。
【アンケート内容】

年末年始の出費についてどう思いますか?

イタい・イタくない

年末年始の出費に備えていますか?

備えている・少し備えている・備えていない・少し足りない・足りない

年末年始の出費でイタいと感じるものを3つ選択してください

クリスマス、忘年会、大掃除、帰省、お年玉、おせち、新年会、福袋・初売り・セール、光熱費、レジャー費用

年末年始のイタい出費エピソードを教えてください。

年末年始の出費でもっとも節約する出費を教えてください

クリスマス、忘年会、大掃除、帰省、お年玉、おせち、新年会、福袋・初売り・セール、光熱費、レジャー費用

年末年始の出費の節約方法を教えてください

年末年始の予算を教えてください

2019年の家計の景気は2018年に比べてどうでしたか?

よかった・少しよかった・変わらなかった・少しよくなかった・よくなかった

2020年の家計の景気は2019年と比べてどうなりそうですか?

よくなりそう・少しよくなりそう・変わらなさそう・少し悪くなりそう・悪くなりそう

※男女比(%)男性57.3、女性42.7
※年齢比(%)10代1.3、20代11.3、30代29.0、40代36.3、50代17.3、60代3.3、70代1.3

この記事の執筆者フィンクル編集部
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年末年始の出費がイタいと感じているのは85.7%!

フィンクル編集部の調査では、年末年始の出費がイタいと感じているのは、300人中257人(85.7%)でした。

年末年始の出費についてどう思いますか?のアンケート調査

年末年始は、普段と比べて出費が増える時期であることは間違いなさそうです。

年末年始の出費に備えている人は72.7%

年末年始の出費がイタいと考えている人が多いだけあって、ちゃんと年末年始の出費に備えている人がほとんど。

年末年始の出費に「少し備えている」と回答した人が135人(45.0%)「備えている」と回答した人が83人(27.7%)となりました。

年末年始の出費に備えていますか?のアンケート調査

年末年始に備えている人ほど年末年始の出費が多くなる傾向に

ただ気になったのが、年末年始の出費に「少し備えている・備えている」と回答した人の方が、年末年始の出費が多い傾向にあることです。

年末年始の出費に「備えていない・少し足りない・足りない」と回答した人と比較して、年末年始の出費に「少し備えている・備えている」と回答した人の年末年始の予算は、24,749円多くなりました。

「少し備えている・備えている」と回答した人の年末年始の平均予算 113,633円
「備えていない・少し足りない・足りない」と回答した人の年末年始の平均予算 88,884円
全体平均 106,519円

年末年始の出費が多くなることがわかっているからこそ、ちゃんと備えているのかもしれませんね。

年末年始の平均予算は106,519円。この金額を見て「もっと使うことになりそう……」と思った方は、今からでも年末年始の出費に備えておくことをおすすめします。

つづいては、年末年始の出費でいちばんイタい出費だと思われている出費に迫ります。

年末年始の出費でいちばんイタいと感じるのはお正月名物のあのお金

フィンクル編集部では、年末年始の出費として代表的な10項目をピックアップしました。

アンケートで調査した年末年始の出費は以下の10項目です。

  1. クリスマス
  2. 忘年会
  3. 大掃除
  4. 帰省
  5. お年玉
  6. おせち
  7. 新年会
  8. 福袋・初売り・セール
  9. 光熱費
  10. レジャー費用

みなさんはどの出費が「イタいなあ~」と感じますか?

アンケート調査の結果、もっともイタいと思われている出費は、2位と30票以上の差をつけて、お年玉(157票)となりました。

年末年始のイタい出費ランキング 得票数(票) 平均予算
1位 お年玉 157 15,579円
2位 クリスマス 120 9,039円
3位 忘年会 111 7,736円
4位 レジャー費用 78 13,016円
5位 帰省 76 23,862円
6位 新年会 66 5,443円
7位 おせち 64 6,908円
8位 福袋・初売り・セール 61 9,393円
9位 光熱費 45 6,434円
10位 大掃除 19 2,084円

もっともイタい年末年始の出費はお年玉

年末年始の出費の中でもっともイタいと思われている出費となってしまった“お年玉”。

お年玉をもらう側だったことは、「もっとたくさんお年玉が欲しい!」ってみなさん思っていましたよね?

子どもたちが大好きなお年玉も、大人たちにとっては嫌われものです。

なお、アンケート調査でわかったお年玉に使う予算の平均は23,822円でした(お年玉の予算を回答した240人の平均)。

やはり親戚が多い方はお年玉に使う出費が本当にイタいと感じていらっしゃるようで、中にはお年玉に100,000円使うという方もちらほら!(その人の親戚の子になりたい・・・)

親戚の子どもが多いので、お年玉がかなりの出費になる(40代 女性 会社員)
弟や姉の子どもが次々と生まれて正月のお年玉をいつも以上にあげなくてはならず痛い出費になったことがあります(40代 男性 会社員)

5万円以上の金額をお年玉に使うと回答している方の多くは40代以上の方でした。

ちょうど親戚の子どもたちも思春期を迎えて、求められるお年玉の額がピークに達することでしょうか・・・。

まだお年玉の出費をイタいと感じていない方も、40代を迎えてからはそうは言っていられなくなるかもしれませんね。

2位はクリスマスがランクイン

お年玉に次いで、年末年始のイタい出費2位にランクインしたのがクリスマス(120票)です。

クリスマスの出費はお年玉同様に、親世代がイタい出費だと感じているようでした。

子ども達が大きくなってきたためクリスマスプレゼントの出費が痛いです。高額なものを要求されます(50代 男性 会社員)
9月から年末に、大量に仮面ライダーの玩具が発売されて痛い(20代 男性 会社員)

クリスマスを心から楽しめるのも、結婚前や子どもが大きくなる前までなのでしょうか。

中にはこんな意見も。

クリスマスケーキを義理で3つも買わされた費用が1万円を余裕で超えており、とても負担でした(50代 女性 パート・アルバイト)

そういえばスーパーでアルバイトをしていた学生時代、知人友人へのケーキ販売ノルマを課せられたことがありました・・・。

結局1つは自分で購入。定価より安く買えたからよかったものの、なんだかスッキリしない出費でしたね。

時代の流れ?忘年会の出費がイタい出費の3位に

年末年始のイタい出費の中でも気になったのが、第3位にランクインした忘年会(111票)です。

会社での忘年会と新年会。楽しくないのに無駄に高い(40代 女性 会社員)
参加したくない職場の飲み会が2回もあり、そのたびに高い会費を払うのは苦痛でしかありません(50代 女性 会社員)
飲み好きな上司に何度も忘年会に付き合わされました。計10万以上の出費です(30代 男性 会社員)

このようにネガティブな意見が目立ちました。

シチズン時計が2019年11月27日に発表した『“令和初”の「忘年会&年末行事」調査』でも、「忘年会は1回(1次会まで)がいい」といった意見や「乾杯だけで済ませたい」など、忘年会に対して好意的ではない意見が多く寄せられていたようです。

Twitterでは「#忘年会スルー」という言葉がトレンド入りするなど、忘年会にはお金をかけたくないという方が増えているんですね。

実はこの忘年会、今回のアンケート調査の“もっとも節約している年末年始の出費ランキング”でも2位(42票)にランクインしているんです。

では次に、もっとも節約している年末年始の出費を見てみましょう。

もっとも節約している出費は福袋・初売り・セール

年末年始の出費の中で、いちばん節約されているのは、福袋・初売り・セール(82票)でした。

節約している出費ランキング 得票数(票)
1位 福袋・初売り・セール 82
2位 忘年会 42
3位 おせち 42
4位 レジャー費用 37
5位 クリスマス 26
6位 帰省 25
7位 大掃除 14
8位 14
9位 光熱費 12
10位 お年玉 6

節約する出費ランキング2位の忘年会に2倍ほどの票差をつけて、節約している出費ランキング1位となった、福袋・初売り・セール。

福袋やセールで無駄なものを買ってしまった経験から、そもそも初売りに行かないという選択をしている方が多いようです。

初売りセール等には魅力的だと感じても買いに行きません。外出しないことが一番の節約術だと思います(30代 女性 自営業)

年末年始、セールで無駄な出費をしないように好きなショップには近づかないようにしています (40代 女性 会社員)

年末年始の出費には、やむをえない出費もたくさんあるので、自分でコントロールできる出費は極力減らしていきたいところですね。

おせちは食べない時代に突入か

以外だったのが、節約する年末年始の出費2位のおせち(42票)

アンケートには、おせち自体を食べないという声も寄せられていました。

おせちとしてはそもそも購入せず、それっぽい煮物だけ自分でいくつか作る、もしくは買う(40代 男性 事務)
正月だからと言ってとくに特別なものを食べることはない(30代 男性 会社員)

お正月に食べるごはんといえばおせちだったのですが、その伝統的な食文化もだんだんと薄れていっているのかもしれません。

かくいう私も、ひとり暮らしをはじめてからは、実家に帰ることがなければおせちを食べることもなくなりました・・・。

2019年の家計の景気は「よくなかった」が「よかった」を上回る結果に

アンケートにお答えいただいた300名様には、年末年始の出費だけでなく、昨年と比べた今年の景気について回答してもらいました。

その結果、「少しよくなかった・よくなかった」と答えた人が、「よかった・少しよかった」と答えた人を上回りました。

アンケートの結果はこちらです。

2019年の家計の景気は2018年と比べてどうでしたか? 回答人数(%)
よかった 35人(11.7)
少しよかった 32人(10.7)
変わらなかった 110人(36.7)
少しよくなかった 57人(19.0)
よくなかった 66人(22.0)

2019年の家計の景気が「少しよくなかった・よくなかった」と回答した人は123人(41.0%)となり、「変わらなかった」と答えた人110人(36.7%)も「よかった・少しよかった」と答えた人67人(22.4%)も上回っています。

2019年は消費税の増税もありました。やはり増税が家計に与えるダメージは大きかったようです。

では、オリンピックイヤーとなる2020年の家計の景気について、みなさんはどう思っているのでしょうか。

2020年の家計の景気は「変わらなさそう」と答えた人が41.3%

夏には東京オリンピックの開催を控える2020年。

2019年と比べて、2020年の景気はどうなりそうですか?という質問に対して、もっとも多く寄せられた回答が「変わらなさそう」124人(41.3%)でした。

アンケートの結果は以下の通り。

2020年の家計の景気は2019年と比べてどうなりそうですか? 回答人数(%)
よくなりそう 41人(13.7)
少しよくなりそう 37人(12.3)
変わらなさそう 124人(41.3)
少し悪くなりそう 54人(18.0)
悪くなりそう 44人(14.7)

2019年家庭の景気はよくなかったと答えた人の22.8%が2020年よくなりそうと感じている

2019年と2020年では家庭の景気に変化がなさそうと感じている人が多いいっぽうで、こんなデータも。

2019年の家庭の景気が「よくなかった・少しよくなかった」と回答した123人中28人(22.8%)が、2019年と比べて2020年は景気が「よくなりそう・少しよくなりそう」と感じているのです。

数が多いとは言いません。それでも2019年苦しんだ人たちの中にも、2020年はきっとよくなると感じている人がいるのは嬉しいですね!

まとめ

フィンクル編集部が行った調査では、年末年始の出費の平均が106,519円と判明しました。

この金額をイタい出費と感じている人は300人中257人(85.7%)。

とくにお年玉に関しては、多くの方がイタい出費だと感じています。

忙しさに流されていつの間にかお金を使ってしまう年末年始。

この記事を読んで、年末年始の出費のことをより一層意識して、充実した年末年始を過ごしていただけると嬉しいです。