少額投資が意味ないは嘘?儲ける方法や注意点など解説

更新日:2023.10.23 投稿日:2023.06.23
少額融資が意味ないは嘘?
アイコン_20代女性
少額投資は意味ないって聞くけど本当?
アイコン_30代男性
少額投資で設ける方法を知りたい!

当記事を開いたあなたは、このようなことを思ってはいませんか?

正しい方法で運用すれば、少額投資で利益を出すことは可能です。

また少額投資によって、税制が優遇されたりリスク管理がしやすかったりするなどのメリットもあります。

当記事では少額投資について詳しく知りたい方に向けて、以下の情報を解説します。

役立つ情報をわかりやすくまとめておりますので、ぜひ最後までお読みください!

少額投資が意味ないケースもあるのは事実

最初に結論をお伝えすると、少額投資には意味がないケースもあるのは事実です。

基本的に投資は、元手の金額が大きいほど得られる利益も増えます。

また税制が優遇されたり、リスク管理がしやすかったりするなどのメリットもあります。

しかし長期的な資産運用において少額投資はおすすめの方法で、損失リスクを抑えられたり税制面で優遇されていたりするなどのメリットがあります。

コツコツと積み立てて、リスクの低い投資をしたい方には最適な運用方法です。

少額投資が意味ないと言われる2つの理由

少額投資は意味がないと言われる主な理由は2つあります。

  1. 大きな利益を上げにくい
  2. 投資をしている実感が湧きにくい

では次項より、2つの理由についてさらに詳しく解説していきます。

1.少額投資は大きな利益をあげにくい

前述したように、少額投資で得られる利益は大きくありません。

金融商品にもよりますが、年間で投資額の3~5%ほどが一般的です。

そのため大きく稼ぐ方法としては不向きで、早く儲けたい方にはあまり意味がないと言えるでしょう。

少額投資はリスクを抑えやすかったり税制面で優遇されたりするのが特徴で、長期に渡って投資することで大きな利益を期待できる運用方法です。

2.少額投資は投資の実感がわきにくい

少額投資は、扱う金額が小さいため投資の実感がわきにくい可能性があります。

投資は数十万から数百万円ほどを取引し、大きな利益を上げるものというイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし少額投資はその真逆です。

毎月数百円~数万円ほどを投資して、少しずつ積み立てるのが基本的な形です。

ただ扱う金額が小さい分リスクを抑えやすいため、相場をあまり気にする必要がなく、運用の精神的負担がかかりにくいという点はメリットと言えるでしょう。

それでは次項より、少額投資がおすすめな人の3つの特徴について解説していきます。

少額投資がおすすめな人の3つの特徴

以下のような特徴に当てはまる方は少額投資がおすすめです。

  • 投資初心者
  • コツコツが好き
  • 余裕資金が少なめ

それぞれについて、次項より詳しく解説していきます。

1.投資初心者

投資経験が少ない初心者は、損失を抑えやすい少額投資がおすすめです。

投資初心者は経験が浅いため、投資商品によっては思わぬ損失を出してしまう可能性が低くありません。

そのため最初は少額資金で投資をはじめて、経験を積みつつも損失を最低限に抑えましょう

投資において、値動きの予想を外してしまったり相場の急変が起きたりする事態は避けられません。

しかし金額が小さければ、安心して投資を行えますよね。

また投資商品ひとつあたりの投資額が少ないため、さまざまな手法を試しやすいという面からも投資初心者におすすめと言えます。

2.コツコツが好き

コツコツと地道に積み立てていくのが好きな方は、少額投資がおすすめと言えます。

基本的に少額投資は、長期に渡って少しずつ積み立てる運用方法です。

一般的には数年~数十年に渡って運用するため、コツコツと積み立てるのが好きな方に最適と言えるでしょう。

少額から運用できる、具体的な投資商品をいくつか紹介します。

  • NISA
  • iDeCo
  • 投資信託
  • ロボアドバイザー投資

逆にリスクを負ってでも短期間で大きな利益を得たい方には、FXのような投資額以上を運用できる投資商品がおすすめです。

3.余裕資金が少なめ

余裕資金が少ないものの投資をしたい方は、少額投資がおすすめです。

基本的に投資は日常生活に問題のない、余裕資金を運用するのが一般的です。

しかし余裕資金が少なくても、将来のために投資をしたい方もいらっしゃるでしょう。

そのような方は、毎月数百円ほどからでも投資できる以下のような投資商品をおすすめします。

  • 投資信託
  • 単元未満株
  • 低位株

また上記以外にも、楽天ポイントやdポイントなどで投資できるポイント投資や、リスクが高いものの大きなリターンを期待できる、FXなどといった投資商品も少額で運用可能です。

少額投資のメリット4選

少額投資の主なメリットは以下の4つです。

  • 低コストで始めやすい
  • 税金面で優遇される
  • リスクを抑えやすい
  • さまざまな手法を試せる

少額投資は大きな利益を得にくいものの、低コストで始めやすかったり損失のリスクを抑えやすかったりするなどのメリットがあります。

次項より、ひとつずつ詳しく解説していきます。

1.低コストで始めやすい

少額投資は初期費用があまりかからないため、気軽に始めやすいのが特徴です。

通常、株式取引は100株単位で売買します。

もし1株あたりの価格が1,000円だった場合、投資を始める際に最低でも10万円を用意しなければなりません。

しかし少額投資向けの投資商品である単元未満株・ミニ株は、1株から売買可能です。

株価の安定している大手企業であっても数千円ほどで株を購入できるため、初めて投資をする方にとってはメリットの大きい投資商品と言えます。

また単元未満株の他にも月々100円から利用できる投資信託など、さまざまな少額投資向けの商品が提供されています。

2.税金面で優遇される

少額投資向けの投資商品には、iDeCoやNISAといった税制面で優遇される制度を利用できるものがあります。

具体的なメリットについては、以下の表をご覧ください。

制度名 税金面でのメリット
NISA 利益の全額が非課税
iDeCo
  • 利益の全額が非課税
  • 投資した掛金は所得控除の対象
  • 受取時に一部が非課税

NISAとiDeCoの対象外の投資であっても、年間利益が20万円以下の場合は原則確定申告を行う必要がなく、税金が発生しません。

大きな利益の出にくい少額投資だからこそ得られるメリットと言えます。

ただ年収が2,000万円を超えていたり医療費控除などを受けたりする場合は例外で、確定申告が必須なため注意しましょう。

3.リスクを抑えやすい

少額投資は投資額が小さい分損失額も低くなるため、リスクを抑えやすいというメリットもあります。

リスクを負ってでも大きな利益を得るより、安全に運用したい方におすすめの投資方法と言えるでしょう。

なお少額から投資できるものであっても、FXや仮想通貨などはリスクが高めです。

投資額がゼロになってしまう恐れもあるという点は、把握しておきましょう。

4.さまざまな投資方法を試しやすい

さまざまな投資商品や手法を試しやすいのも、少額投資のメリットです。

少額投資は、ひとつの投資商品あたり数百円ほどから運用できます。

そのため投資資金が豊富でなくても、さまざまな投資商品や運用方法を気軽に試しやすいと言えます。

自分なりの投資スタイルが定まっていない投資初心者の方だけでなく、ハイリスクハイリターンの投資商品を運用してみたい方もおすすめの投資方法です。

少額投資のデメリット3選

少額投資には、以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。

  • 短期間での利益は小さい
  • 手数料が割高になりやすい
  • 投資商品が制限される

次項より、それぞれについて詳しく解説していきます。

1.短期間での利益は小さい

少額投資は、短期間で大きな利益は出しにくい投資方法です。

基本的に投資は元手が大きければ大きいほど得られる利益も増加するため、少額投資は必然的に大きくは儲けにくい運用方法となります。

なおFXや仮想通貨などハイリスクハイリターンの投資商品であれば、少額投資でも短期間で大きな利益を上げることは可能です。

しかし損失を負う可能性も高く、最悪の場合、投資額をすべて失ってしまう恐れもあるという点には注意が必要です。

2.手数料が割高になりやすい

少額投資では、手数料が割高になりやすいという点は理解しておきましょう。

投資商品にもよりますが、株を売買したり投資信託で運用したりする際には、売買金額に対して数%、もしくは定額の手数料がかかるのが一般的です。

取引金額にかかわらず一定の手数料がかかる場合は、割高になりやすいため注意が必要です。

なおネット証券会社は、比較的低めな手数料が設定されています。

複数の取引機関を比較して、もっとも手数料の負担が小さいところを選びましょう。

3.投資銘柄が制限される

主に株式に限ってではありますが、投資できる銘柄が制限される場合があります。

単元未満株は1株から取引できるため、株価の高い大手企業の株式を購入可能です。

しかし上場しているすべての企業の株が、単元未満株として提供されているわけではなく、自分が売買したい株を買えない可能性もあります。

また証券会社によっては、単元未満株を売買できる時間帯が通常の株式取引とは異なる場合もあるため、取引条件を把握したうえで投資することをおすすめします。

少額投資商品を選ぶ際に比較すべき3つのポイント

少額投資での投資商品を選ぶ際には、以下の3つのポイントを比較するのがおすすめです。

  • 利益率の高さ
  • リスクの大きさ
  • 手数料の低さ

上記のポイントを比較して、自分に合った投資商品を選ぶことでリスクを抑えた効率のよい投資できるでしょう。

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

1.利益率の高さ

投資商品を選ぶ際、利益率の高さは得られる金額に大きく影響するため非常に重要です。

たとえば毎月1万円を積立投資で20年間運用した場合、利益率の違いによる総額の差は以下のようになります。

毎月の積立額 年間の利益率 20年後の総額
1万円 1% 約265万円
3% 約328万円
5% 約411万円

毎月の積立額は同じにもかかわらず、年間の利益率が4%違うだけで20年間に150万円もの差が生まれます。

積立額や利益率を変えた場合の総額を知りたい方は、金融庁が提供する資産運用シミュレーションで計算してみるとよいでしょう。

同じ金額を投資するのであれば、できる限り多くの利益を得たいですよね。

なお投資信託の平均利回りは3~10%ほどとされています。

上記の表のような利益率で運用する難易度はそれほど高くないと言えますが、場合によっては損失を負う恐れもあるという点は理解しておきましょう。

2.リスクの大きさ

投資商品によってリスクの大きさは異なるため、自分の運用方針に合った投資商品を選びましょう。

投資商品のリスクに影響するのは、主に相場の変動しやすさとレバレッジの2つです。

相場が変動しにくいほど、レバレッジが低いほど安定した資産運用がしやすいと言えます。

ただリスクが大きいほど大きなリターンを期待できるため、短期的に多くの利益を得たい方はリスクの高い投資商品、長期的に運用したい方はリスクの低い投資商品がおすすめです。

具体的な投資商品ごとのリスクの大きさは、およそ以下のようになります。

リスク 投資商品
  • バイナリーオプション
  • 仮想通貨
  • CFD
  • FX
  • ロボアドバイザー投資
  • 単元未満株
  • 投資信託
  • 低位株

なお上記の表はあくまで目安なため、投資商品や相場の状況などによって異なります。

3.手数料の低さ

投資信託での運用や株式の売買には、基本的に手数料が発生します。

少額投資であっても、取引回数が多くなればなるほど手数料による負担も大きくなります。

せっかく投資で利益が得られても、手数料による負担が増えては意味がありませんよね。

なお手数料は証券会社や取引所ごとに異なるため、それぞれを比較してもっとも負担の軽いところを見つけましょう。

なお以下のような投資商品については、取引手数料がかからない場合もあります。

  • FX
  • CFD
  • 仮想通貨

ただ取引機関によって異なり、取引時に手数料が必要になる可能性もあるため、事前に必ず確認しましょう。

少額投資におすすめな金融商品13選

当記事で紹介する少額投資におすすめな金融商品は、以下の13個です。

  • iDeCo
  • NISA
  • 投資信託
  • ロボアドバイザー投資
  • 不動産クラウドファンディング
  • 単元未満株・ミニ株
  • 低位株
  • ポイント投資
  • おつり投資
  • FX
  • CFD
  • バイナリーオプション
  • 仮想通貨

基本的には、どの金融商品も1万円以下から投資できます。

ただ金融商品ごとにリスクとリターンのバランスが異なるため、それぞれの特徴や注意点を把握したうえで投資を行うことが非常に重要です。

次項より、ひとつずつ詳しく解説していきます。

1.iDeCo

iDeCoは個人型確定拠出年金とも呼ばれ、支払った掛金を積み立てて運用し、60歳以降に年金として受け取れる制度です。

掛金が所得控除の対象となったり運用で得た利益が非課税になったりするなど、税制面でのメリットがあります。

老後の資金を少しでも多く用意したい方に、おすすめと言えるでしょう。

なお運用可能な投資対象商品は大きく分けて元本確保商品と投資信託の2つで、リスクが低い商品に限定されています。

2.NISA

NISAは、NISA口座と呼ばれる非課税口座内であれば、投資による利益が非課税になる制度です。

NISAには以下の3つがあり、運用期間や対象商品などの違いは以下の通りです。

名称 非課税保有期間 年間非課税枠 投資可能商品
一般NISA 5年間 120万円 上場株式・ETFなど
つみたてNISA 20年間 40万円 特定の投資信託
ジュニアNISA
(20歳未満)
5年間 80万円 上場株式・ETFなど

なお上記のNISA制度は2023年までで、2024年からは新たなNISA制度が始まります。

通常の株式取引では、利益に対して20.315%の税率が適用されます。

しかしNISA口座であれば税金が発生しないため、利益をそのまま受け取ることが可能です。

少額投資する際には、ぜひとも利用したい制度と言えるでしょう。

3.投資信託

投資信託は資産運用を専門家に任せられる金融商品で、利益が出た場合は投資額に応じて配当を受け取れます。

投資スキルが高くない株式投資初心者向けで、多くの銀行や証券会社などで提供されており、もっともメジャーで人気のある投資方法と言ってもよいでしょう。

なお投資できる最少額は金融機関ごとに異なり、たとえば以下の証券会社は100円から取引可能です。

  • 楽天証券
  • SBI証券
  • マネックス証券

基本的には投資信託ファンドと呼ばれる運用会社を選んで申し込みます。

ファンドごとに投資手法や投資先、取引コストとなる信託報酬などに差があるため、自分の方針に合ったファンドを選びましょう。

4.ロボアドバイザー投資

ロボアドバイザー投資は、資産運用をAIに任せられる投資商品です。

リスク許容度を設定するだけで自動的に運用方法が決まるため、投資知識がなくても安全に投資できます

以下にロボアドバイザー投資の一例を紹介します。

サービス名 毎月の
最低金額
運営会社
WealthNavi 1万円 ウェルスナビ株式会社
ダイワファンドラップオンライン 1万円 大和証券
楽ラップ 10万円 楽天証券
ROBO PRO 10万円 株式会社FOLIO

好きなタイミングでリスク許容度が変更可能なサービスもあります。

自分の経済状況に応じて、リスクの大きさを変更できるのは嬉しいポイントですよね。

知識のない株初心者であっても、リスクの低い分散投資ができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

5.不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングは、不動産のみを対象とした投資信託のような投資商品です。

専門の事業者が資金を集めて不動産を運用し、家賃や売却益などで利益が出た際に出資者が分配金を受け取れます。

実際に不動産を購入するわけではないため、現物取引の不動産投資と異なり、購入資金を用意する必要がありません。

そのため1万円ほどから投資可能で、さらに物件を管理する手間や費用は不要です。

物件は自分で選ぶ必要はあるものの、投資初心者でも始めやすい投資商品と言えるでしょう。

また物件の築年数や立地などといった情報の確認や申込手続きなどを、基本的にすべてインターネット上で行えるのもひとつの利点です。

6.単元未満株・ミニ株

単元未満株はミニ株とも呼ばれ、1株から株式を購入できる投資商品です。

通常、株式は単元と呼ばれる単位で扱われ、100株をまとめて1単元として売買されます。

そのため株式を購入する際には、最小の1単元でも株価の100倍の資金が必要です。

しかし単元未満株・ミニ株投資であれば1株から購入できるため、購入コストを大きく抑えられます

配当金や運用益は小さくなるものの、少額投資をしたい方に最適な投資商品と言えるでしょう。

ただ購入額に対して手数料が割高になりやすかったり、株主優待を受けられない場合もあったりするなど、通常の株式と異なる点には注意が必要です。

7.低位株

低位株とは、株価が低く1単元あたりの価格が少額な株式のことを指します。

たとえば以下のような上場企業の株式であれば、1単元でも1~2万円で売買可能です。

企業名 株価 単元株価格
(株)ディー・ディー・エス 51円 5,100円
ダイトウボウ(株) 91円 9,100円
(株)ペッパーフードサービス 132円 13,200円
RIZAPグループ(株) 158円 15,800円

※2023年6月14日時点

少額投資をしたい方だけでなく、株式投資の練習をしたい方にもおすすめと言えるでしょう。

ただ低位株のなかには、ほとんど取引されておらず流動性が低い株式もあります。

流動性が低いと株式を売りたいときに売れず損失を負う恐れがあるため、取引量は事前に必ず確認しましょう。

8.ポイント投資

ポイント投資とは、その名の通りポイントで投資ができる投資商品です。

ポイント投資の魅力は、貯まったポイントを活用できるため、元手となる資金を用意する必要がない点です。

ポイント投資に対応している主なポイントサービスと、投資可能な最小ポイント数は以下の通りです。

ポイント名 最小ポイント
dポイント 100ポイント
Tポイント 100ポイント
Pontaポイント 100ポイント
楽天ポイント 1ポイント

ポイント運用できる対象が限られていたり、基本的に積立投資には利用できなかったりするなどのデメリットには注意が必要です。

9.おつり投資

おつり投資とは、普段の買い物で出たおつりを貯めて投資資金にするという投資方法です。

買い物の回数や金額によって投資額は変動するものの、無理のない範囲で投資できるのが利点です。

なお自分で家計簿をつけるなどしておつりを計算する方法の他に、専用アプリを利用する方法もあります。

家計簿アプリとの連携が必要だったりクレジットカードや電子マネーの支払いのみに限定されたりしますが、計算やお金の管理などの手間を省けるのが利点です。

具体的にはトラノコやマメタスなどのアプリがあり、気になる方は公式サイトを確認してみましょう。

10.FX

FXは外国為替証拠金取引とも呼ばれ、さまざまな国の通貨同士を交換して差額の利益を得る投資商品です。

FXにはレバレッジと呼ばれる仕組みがあり、元本の数十倍の金額を運用可能です。

元本が1万円でも、レバレッジをかければ20万円分の利益を得られる可能性があるため、少額取引で大きく儲けたい方におすすめと言えるでしょう。

ただレバレッジによって、損失額も数十倍に大きくなる恐れもあります。

レバレッジをかけてFXを行う際は、リスクとリターンのバランスを慎重に検討することをおすすめします。

11.CFD

CFDは、資源や株式などを売買して差額による利益を得る投資商品で、差金決済取引とも呼ばれます。

FXと近い特徴を持ち、レバレッジをかけての取引が可能なため、少額でも大きな利益を得られる可能性のある投資商品です。

なお一般的な取引とは異なり、資源や株式などの現物の受け渡しはなく、売買時の差額のやり取りだけが発生します。

買った資産が自分の所有物になるというわけではないという点は、把握しておきましょう。

12.バイナリーオプション

バイナリーオプションは一定期間後の株価や為替の変動を予想し、予想が当たっていれば利益を得られるという投資商品です。

得られる利益は購入したオプションの口数に応じて変わり、1口あたりの金額は1,000円以下なため少額取引も可能です。

またFXやCFDとは異なりレバレッジがなく、損失額は最大でもオプションの購入代金までなため、リスクの大きさを把握しやすいという利点もあります。

ただ株取引や積立投信とは異なりギャンブル要素が強い投資なため、資産形成には向いていないという点は理解しておきましょう。

13.仮想通貨・暗号資産

仮想通貨を売買して、FXのように差額利益を得るという投資方法もあります。

最低購入額は取引所によって異なり、ビットコインの場合は以下のようになります。

取引所 最低購入額 日本円換算
Coincheck 0.001BTC 約3546円
DMM Bitcoin 0.0001BTC 約354円
GMOコイン 0.00001 BTC 約35円

※2023年6月15日23時25分時点

1ビットコインあたりの価値は数百万円を超えていますが、1万分の1の価格から取引できるため数十円ほどから投資可能です。

なお仮想通貨は価格変動リスクが非常に高く、ハイリスクハイリターンな投資商品です。

余剰資金のみを投資して、万が一、大きな損失を負っても問題のない範囲で運用しましょう。

少額投資で失敗しないためのポイント5選

以下の5つのポイントを押さえておくと、少額投資で失敗する可能性を下げられるでしょう。

  • 自分なりの投資ルールを決める
  • 安定した投資商品を選ぶ
  • 投資商品の特徴を理解する
  • 短期的な利益を求めすぎない
  • 定期的に情報を取り入れる

それぞれのポイントについて、次項よりわかりやすく解説していきます。

1.自分なりの投資ルールを決める

あらかじめ自分なりの投資ルールを決めておくことは、大きな失敗を避けるために重要です。

相場の急変など不測の事態に直面したとき、焦って過剰な売買をしてしまいがちです。

過剰な取引を避けるためには、毎月の投資金額や売買回数などをあらかじめ決めておくことが有効で、焦って失敗する可能性を下げられます。

また投資初心者が陥りがちな、相場が気になりすぎてしまって日常生活が手につかないという状況を避けられるというのも、ひとつの利点です。

2.安定した投資商品を選ぶ

長期に渡って少額投資する場合、安定したリスクの低い投資商品を選ぶとよいでしょう。

投資期間が長くなればなるほど、相場の急激な変動を経験する回数は必然的に増えます。

利益が出ていても、相場の変動によって損失を負ってしまっては意味がありません。

そのため長期的な資産運用においては、リスクの低い投資商品がおすすめです。

また投資商品のなかには、リスクとリターンのバランスを調整できる商品もあります。

たとえばAIによる資産運用を提供しているWealthNaviでは、リスク度を5段階で変更可能です。

上記の他にもさまざまな投資商品が提供されているので、比較して自分の投資スタイルに合う商品を選びましょう。

3.投資商品の特徴を理解する

自分が投資する商品について、相場の変動性や利益の出やすさなどといった特徴を理解しておくことをおすすめします。

投資商品によって、相場の動きやすさや利益率の高さは異なります。

値動きが激しかったり短期的な利益が出にくかったりする投資商品にもかかわらず、相場の急変や利益率の低さを気にしてしまっては、精神的に疲れてしまいますよね。

そのため自分が投資する商品の値動きのしやすさや、利益の出やすさなどを理解しておくと、余計な不安を抱えることなく運用できるでしょう。

4.短期的な利益を求めすぎない

少額投資において、短期的な利益を求めすぎると損失を負う可能性が高くなるため注意しましょう。

利益とリスクは基本的にトレードオフの関係です。

そのため大きな利益を求める場合、リスクが高くなるのは避けられません。

なおFXや仮想通貨など、相場が変動しやすい投資商品であれば短期的に大きな利益を得ることも可能です。

しかしリスクも高いため、元本割れして資金を失ってしまう恐れもあります。

少額投資であればローリスクローリターンの投資商品で、年間利益率が高くとも10%ほどでの運用をおすすめします。

5.定期的に情報を取り入れる

自分が投資した株や貨幣などに関する情報を定期的に取り入れると、思わぬ相場変動による失敗を避けやすくなります

投資で重要視される、主な経済指標をいくつか紹介します。

経済指標 公表日 簡単な解説
米国雇用統計 毎月第1金曜日 アメリカの雇用者数や失業率などをまとめたもので、景気の良さがわかる。
消費者物価指数 毎月19日を含む週の金曜日 日本国内でのモノ・サービス価格の変動を表したもので、物価の上下がわかる。
景気動向指数 毎月の月末 経済に関する30個の指標をもとに計算されたもので、将来的な景気の予測などに利用される。

定期的に上記のような日本やアメリカの経済を表した指標が発表されており、専門家や投資家による事前予想との差が大きかった場合、相場に大きな影響を与えます。

また企業による新商品の発表や業績発表なども相場に影響することからも、定期的な情報収集は重要と言えるでしょう。

なお情報収集の時間を取るのが難しい方は、専門家やAIに運用を任せられる投資信託やロボアドバイザー投資がおすすめです。

少額投資が意味ないかどうかはやり方次第!低リスクで投資したい方におすすめ

コツコツと貯金に近い感覚で投資をしたい方には、少しずつ積み立てていく少額投資が最適です。

具体的には以下のような投資方法があり、リスクを抑えた資産運用を行えます

  • iDeCo
  • NISA
  • 投資信託
  • ロボアドバイザー投資
  • 不動産クラウドファンディング

とくにおすすめなのはNISAやiDeCoで、条件を満たせば所得控除を受けられたり、利益に対する税金が免除されたりするなどの恩恵を受けられます。

なおFXやバイナリーオプションなど、1万円以下の少額から投資可能かつ短期的に大きな利益を期待できる投資方法もあります。

しかしリスクが非常に高く、投資額を失ってしまう恐れもあるため慎重に検討しましょう。